韓国のなんとか公社はどこも財務状態が悪く、ロクなものではありません。先に何度かご紹介したことのある『韓国石油公社』の話です。同社がなんと社長公募を行っていたのですが(2021年02月19日締め切り)、これに12人もの応募があったことが分かりました。
なぜ火の中に手を突っ込んで栗を取ろうとするのでしょうか。
負債比率「3,415%」という「なんだこりゃ(笑)」な業績
『韓国石油公社』は「誰が社長になりたいんだ」というほど経営状態は良くありません。
負債が19兆5,293億300万ウォン(約1兆8,553億円)もあり、負債比率は2019年の決算時点で「3,415.48%」です。
負債比率は、「負債/自己資本」(100を掛けてパーセント表記にします)で求め、要は負債が自己資本の何倍あるかを示します。
「3,415.48%」ということは資本の「約34.2倍」の負債があるわけです。「なんだこりゃ(笑)」という数字ですが、それよりも傑作なのは、2020年上半期の時点では負債比率が計算できなくなったことです。
⇒参照・引用元:『韓国石油公社』公式サイト「要約貸借対照表(K-IFRS)」
というのは、自己資本が枯渇して、上掲のとおり「資本量」のところに「-5,564億4,300万ウォン(約528億8,100万円)という信じられないような数字が記載されています。
債務超過に陥っているのです。誰がこんな会社の社長など引き受けるでしょうか。
ところが12人も立候補者がいるというのです。
本件を報じた韓国メディア『毎日経済』によれば、
(前略)
政府関係者は「最近、景気が良くないので公共機関長の公募に多くの志願者が集まるようだ」とし「複数の公募に重複して応募する人も多い」と伝えた。
(後略)
⇒参照・引用元:『毎日経済』「20兆借金企業なのに…石油公社社長公募に12人」
いくら景気が悪いからといって、このような財務状況の公社のトップになってどうしようというのでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)