中国の英語版御用新聞『Global Times』に韓国を露骨に名指しして脅す記事が出ました。これは、初めて『クアッド(quad)』に首脳会談が開催されたことへの牽制で、韓国に「参加する」などと言わせないためのものであると考えられます。
書き手は、有名人である編集長ではなく、Cheng Xiaoheさんという中国人民大学国際学部の准教授となっています。
記事の一部を以下に引用します。
However, joining the Quad will inevitably damage the just restored strategic mutual trust between China and South Korea. China’s State Councilor and Foreign Minister Wang Yi visited South Korea in November 2020 and the two sides reached 10 consensuses including launching the China-South Korea “2+2” dialogue on diplomacy and security. These are all hard-won results. If Seoul joins the Quad, it will destroy such mutual trust. It must think it over rationally and thoroughly.
しかし、クワッドに参加することは、中国と韓国の間で回復したばかりの戦略的相互信頼を必然的に損なう。
中国の国務院議員と王毅外相は2020年11月に韓国を訪問し、両国は外交と安全保障に関する中韓「2 +2」対話の開始を含む10の合意に達した。
これらはすべて苦労して得た結果である。ソウルがクワッドに加わると、そのような相互信頼は失われるだろう。
合理的かつ徹底的に考えなければならない。
⇒参照・引用元:『Global Times』「Seoul shouldn’t give up strategic ambiguity over joining Quad」
最後の文は明らかに「よく考えろ」と韓国に述べています。
In terms of the Quad, it is a better choice for South Korea to stick to strategic ambiguity, but it may be hard now.
クアッドに関しては、韓国は戦略的な曖昧さを貫くのが良い選択だと思うが、今は難しいかもしれない。
(後略)
韓国はクアッドに対して曖昧にしておけ――と勧めています。
韓国の現在の文在寅政権に「クアッドに参加する」なんて決断ができるわけありませんので、このお勧めの曖昧なまま任期を終えるのではないでしょうか。ですので、中国の脅しどおりに推移すると思われます。
(吉田ハンチング@dcp)