韓国の大統領選挙の投票は2022年03月に行われますが、その有力候補の1人が李在明(イ・ジェミョン)京畿道知事です。
李知事は韓国メディアではときに「次期大統領候補No.1」といわれることがあります。
李知事は、文在寅大統領と同じ現政府与党『共に民主党』ですが、ここのところ文大統領大統領について異論も出しており、次期大統領選挙についての助走を始めています。
Money1では先に災害支援金について述べた発言をご紹介したことがあります(2020年08月29日)。李知事は、文大統領と同じく「所得主導経済」を主導したい人のように見えます。
知事を務める京畿道では、05月26日、青年(現在の想定では19~34歳/京畿道では約282万人)を対象とした「基本ローン」「基本貯蓄」の立法予告を行いました。
これは、「京畿道青年基本金融支援に関する条例制定案」というのもので、若い世代の経済的な自立と安定を促進することを目的に、市中平均金利よりも安い金利でお金を貸し出す、また一定の金額を貯蓄した場合には奨励金を支給するという内容です。
当然ですが、銀行は反発しています。焦げ付きのリスクを被るのは自分たちだからです。
「基本ローン」の方は銀行マターですが、「基本貯蓄」の方は道政府の方で奨励金の財源を確保しなければなりません。この条例案は07月にも議会に提出される予定で、下半期には追加の補正予算を組むとのこと。
面白い試みですので、結果がどうなるのかに注目です。
(吉田ハンチング@dcp)