韓国は輸出一本で食べている国で、その輸出最大の相手国は中国です。
韓国は中国との貿易で黒字をかせぎ、そのもうけは莫大なもの。ですから、韓国はアメリカ合衆国から自由主義陣営としての協力を求められてもなかなかストレートには応じていません。
中国が韓国からの輸入に門戸を閉ざすなどすると国が左前になるからです。オーストラリアのように難癖をつけられて執拗な嫌がらせをされることもあり得ます。
しかし、いつまで中国頼みで輸出が持つだろうか、と思わされるようなデータがあります。
「対中国」経常収支の黒字は急速に縮んでいる!
『韓国銀行』が2021年06月22日に公開した「2020年の地域別国際収支(暫定版)」です。これは、国際収支統計を国・地域別に見たもので、韓国は対日本で「213億1,000万ドルの赤字」(約2兆3,607億円)という件は先にご紹介しました(日本からすると同額の黒字)。
では、対中国ではどうなっているのか?です。
以下をご覧ください。
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2020年の地域別国際収支(暫定版)」
対中国では、2020年の経常収支は「169.7億ドルの黒字」です(約1兆8,799億円)。しかも、
貿易収支:144.4億ドル(約1兆5,997億円)
サービス収支:9.1億ドル(約1,008億円)
第1次所得収支:13.5億ドル(約1,496億円)
第2次所得収支:2.7億ドル(約299億円)
経常収支の4項目とも黒字です。中国から稼いでるなぁと思われるかもしれませんが、興味深いのはここからです。
以下の「対中国」経常収支の年次推移をご覧ください。韓国にとって最も大事な、貿易でのもうけを示す「貿易収支」も併せてグラフ化してみました。
このように韓国の対中国の経常収支・貿易収支は縮小傾向にあります(というか激減しています)。
2020年はコロナの影響があったにせよ、2019年と比較して経常収支は「-89.9億ドル」(約-9,959億円)、貿易収支は「-59.5億ドル」(約-6,591億円)と急減しています。
それどころか、コロナ前の2019年の段階で、2018年と比べて、
貿易収支:55.1%減少
ほぼ半減しています。2020年を2019年と比較してみると以下のようになります。
貿易収支:29.2%減少
ですから、韓国の対中国の経常収支・貿易収支は2019年に半減し、2020年にはさらに30%減少したことになります。
韓国の「対中国取引」でのもうけは急激に縮んでいるのです。韓国の対中国貿易がいつまで黒字でいられるのかが懸念されるとは思われませんか?
(吉田ハンチング@dcp)