日本『Panasonic(パナソニック)』はアメリカ合衆国の電気自動車メーカー『Tesla(テスラ)』の株式の全てを「約4,000億円」(36億ドル)で売却した、と公表しました。
保有していた『テスラ』株がゼロになったことは、2021年06月25日に公示された同社の有価証券報告書で確認できます。以下は第114期(2020年04月01日~2021年03月31日)の有価証券報告書ですが……。
⇒データ出典:『Panasonic』2021年06月25日提出「有価証券報告書」
確かに保有していた『テスラ』株式が0になっています。前期の決算では「808億9,700万円」の価値となっていますが、売却金額は「4,000億円」。
『テスラ』株の急騰によって『パナソニック』保有株式の価値も大きく膨らんだのです。
2010年に『パナソニック』が1株当たり「21.15ドル」で140万株購入したときには、電気自動車のバッテリーに全振りか?などといわれたりしましたが、ここで『テスラ』の株主を下りました。
以下は『テスラ』株式の「月足」チャートです(ローソク足1本が1カ月の値動きを示します:(チャートは『Investing.com』より引用)。
『テスラ』の株価が大きく上昇を始めたのは、2019年10月になってから。それまではご覧のとおりほとんどヨコヨコです(最近の急騰が大きいので小さく見えるのもありますが)。『パナソニック』はヨコヨコの株式を保有し続け、やっと10年目に報われたわけです。
現在は『パナソニック』は『テスラ』にバッテリーを供給していますが、株主から下りたことで、両社の関係がどうなるのかが注目されます。
(吉田ハンチング@dcp)