2021年07月01日、李在明(イ・ジェミョン)京畿道知事が韓国の次期大統領選挙に正式に出馬表明しました。
李知事は時に次期大統領候補ナンバーワンといわれる人です。
先にご紹介したとおり、李知事は「ベーシックインカム」支持者で、また「災害支援金を50~100回支払っても、先進国の負債比率平均110%に達してない(ので心配はない)」と発言したことがあります。
今回、次期大統領戦に名乗りを上げたことに併せて「出馬宣言」を行っています。
韓国メディア『ソウル経済』にその全文が掲載されているのですが、その中から印象的な部分を以下に引用してみます。
誰かの不当利益は、誰かの損失です。強者がルールに違反し得る利益は、ルールを破る力さえない弱者の被害です。投機利益のような不公正な所得は意欲を落とします。
不平等と二極化がキーになります。
より多くの資本金、より良い技術、より優れた労働力、より丈夫なインフラを備えたのに、これまで以上に私たちが低成長に苦しむのは、まさに不公正と不平等からです。
不平等の二極化は、相対的貧困という感性の問題を超えて、非効率的資源配分と競争の効率悪化で成長動力を毀損し、景気低迷と低成長を呼びます。
歴史的に公平な国は栄え、不公正な国は滅びました。公正な社会には夢と情熱があふれますが、不公正な社会では挫折と逃避がまん延します。
約束を破っても制裁がない政治では公約違反が日常茶飯事であり、従って、政治は不信と嘲笑の対象です。専門家が数人いればそれらしい公約はいくらでも作ることができます。
この李在明は、守れる約束だけして、一度した約束は必ず守りました。城南市で8年、京畿道知事で3年、公約履行率が90%を超えるのはそのためです。
基本所得を導入して、不足している消費を増やし、経済を生かして、誰も最小限の経済的豊かさを享受してやりたいことをする社会をつくります。
やはり、大統領になって韓国に基本所得(ベーシック・インカム)を導入する気満々です。
以下の言葉にも注目です。
誇らしい金大中、盧武鉉、文在寅政府の土台の上に、必要なのものは加え、不足しているものは足し、より有能な4期目の民主党政権は、より新しい李在明政府として国民の前に立ちます。
どのような政権になるのかはこの言葉が端的に表しているのではないでしょうか。ちなみに李知事は政府与党『共に民主党』所属ではありますが、党内では一匹狼的な人だそうです。
(吉田ハンチング@dcp)