2021年08月10日、韓国の企画財政部から「『月刊金融動向と課題』2021年8月号」が発刊されましたので、直近06月の財政収支を見てみましょう。
2021年06月
政府収入:37.2兆ウォン(約3.6兆円)
政府支出:63.9兆ウォン(約6.1兆円)
管理財政収支:-26.7兆ウォン(約-2.6兆円)
統合財政収支:-31.2兆ウォン(約-3.0兆円)
政府収入:37.2兆ウォン(約3.6兆円)
政府支出:63.9兆ウォン(約6.1兆円)
管理財政収支:-26.7兆ウォン(約-2.6兆円)
統合財政収支:-31.2兆ウォン(約-3.0兆円)
※「管理財政収支」は単に収入から支出を引いたもの。「統合財政収支」は社会保険基金などの収支も足し込んだ収支
「赤字じゃん」なのですが、前年同期、すなわち2020年06月と比較するとずいぶんましになりました。以下です。
対前年同期比
政府収入:+9.4兆ウォン
政府支出:+7.4兆ウォン
管理財政収支:+0.6兆ウォン
統合財政収支:+1.3兆ウォン
政府収入:+9.4兆ウォン
政府支出:+7.4兆ウォン
管理財政収支:+0.6兆ウォン
統合財政収支:+1.3兆ウォン
ただ、順調に赤字を積み上げているの確か。
以下の「管理財政収支(収入 – 支出)」と「統合財政収支(社会保障基金の収支も加えたもの)」の累計の推移をご覧ください。
01~06月の累計ですので、2つの収支がいくら赤字を積み上げたかが分かります。
04月に単月の収支が黒字になったので、累計グラフも上に向きましたが、05月、06月と赤字が続きましたので累計赤字額が増加しました。
06月現在で、統合財政収支は「-79.7兆ウォン」の赤字が積み上がっています。
韓国政府はときに財政赤字について語るときに、金額が少なく見せたいためでしょうか、「管理財政収支」の数字を使うときがありますが、きちんと社会保障基金の収支も入れた「統合財政収支」を使うのが本筋です。
税収が増加したので、と史上最大の補正予算(34兆9,000億ウォン:約3.4兆円)を組みましたが、本当に大丈夫なのか心配になる赤字ですけれども……。
(吉田ハンチング@dcp)