インドSNS上で「韓国『現代自動車』をボイコットしよう」とい騒動が起こり、同社と韓国政府が火消しに躍起となりました。
ことの起こりは、パキスタンヒュンダイ(HyundaiPakistanOfficial)のtweetです。
Let us remember the sacrifices of our Kashmiri brothers and stand in support as they continue to struggle for freedom.
カシミールの兄弟たちの犠牲を思い出し、自由を求めて奮闘し続ける彼らを支援しよう。
そもそもインドとパキスタンはカシミール地方の領有を巡って争い続けています。両国とも全く譲ることができない問題なのです。
このtweetは、パキスタン側を支援する『現代自動車』の公式表明と見えたため、インドを激怒させ、SNS上で不買運動の呼び掛けが急速に広がりました(#BoycottHyundai)。
↑今乗っている車を買い換えることがきないので「このクルマに乗っていることを恥じている」と貼り紙をしたオーナーさん。
このインドの怒りに対して『現代自動車』は二度の謝罪を行うことになりました。
2022年02月08日、駐韓インド大使は『現代自動車』に対して説明を求めました。また、インドのSubrahmanyam Jaishankar(スブラマニヤム・ジャイシャンカル)外相と韓国の鄭義溶(チョン・ウィヨン)外相が電話で通話し、ジャイシャンカル外相は「強い不快感」を表明したとのこと。
本件で鄭義溶外相がジャイシャンカル外相に対して謝罪した――と報じられています。
以下が韓国の外交部が本件について出したプレスリリースですが……。
鄭義溶外交部長官は02月08日14:15-14:30 「スブラマニヤム・ジャイシャンカル(Subrahmanyam Jaishankar)」 インド外務大臣と通話し、わが新南方政策の核心協力国であるインドとの関係など相互関心事について意見を交換した。
□併せて、両大臣は韓国・インドの特別戦略的パートナーシップ(Special Strategic Partnership)をさらに発展させていくことに合意し、多国間外交長官会のきっかけなどを含め、今後も持続的に両国間のコミュニケーションを強化していくことにした。終わり。
『現代自動車』という単語もありませんし、「謝罪した」なんてひと言も書かれていません。つまり公式には謝罪したことにはなっていません。外交のプレスリリースとはこのようなものなのでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)