市中銀行のドル不足を補うべく、韓国銀行はアメリカ合衆国FED(Federal Reserve Systemの略称:連邦準備制度)と締結した「ドル流動性スワップ」※を利用して上限120億ドルの競争入札を実施。「87億2,000万ドル」が落札され、供給の運びとなりました。
「韓国銀行」スワップで得る「120億ドル」を市中銀行に貸出!ただし「競争入札」「要担保」「追い証?アリ」
2020年03月29日、韓国銀行は「Bank of Korea to Provide US dollar Funding using the Proceeds of Swap Transactions with US Federal Res...
スワップラインの利用状況は、FEDのリポートによって確認できます。早速韓国銀行の取引が掲載されましたのでご紹介します。
まず「U.S. Dollar Liquidity Swap – Operation Results」(ドル流動性スワップ–運用結果)
これによると韓国銀行は、
・7日満期:8億ドル 年利0.5173%
・84日満期:79億2,000万ドル 年利0.9080%
で、計87億2,000万ドルを調達したようです。
次に「U.S. Dollar Liquidity Swap – Amounts Outstanding」(ドル流動性スワップ–未払い金額)です。
「7日物」「84日物」のどちらもまだ満期が来ていませんので、04月02日、04月03日とも返却されておらず、そのため表には「87億2,000万ドル」がそのまま記載されています。
このように各国の中央銀行がドル流動性スワップを利用するたびにその動向がリポートされます。非常に透明性が高く、一般にも分かりやすいですね。
※韓国メディアは「通貨スワップ」あるいは「通貨スワップ協定」と呼称しますが、紛らわしいのでFRB(Federal Reserve Boardの略:連邦準備制度理事会)に従って「スワップライン」「ドル流動性スワップ」と記載します。
「スワップライン」とは? 「ドル流動性スワップ」とは?
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(吉田ハンチング@dcp)
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