小ネタかもしれませんが、韓国の自動車産業にボディーブローのように効くかもしれませんのでご紹介します。
韓国『サムスン』グループの『サムスンカード』が、保有する「自動車メーカー『ルノーサムスン』の株式」を全て売却すると決めた――と判明しました。
そもそも『ルノーサムスン』は、『サムスングループ』が1995年に自動車業界に参入したことをルーツとします。しかし、1997年のアジア通貨危機後、2000年に『サムスングループ』は『ルノーグループ』に事業を売却。
以降は、基本経営にはタッチせず、「サムスン」の名称を使用する料金を徴収してきました。
しかし、Money1では2020年03月24日の記事でご紹介しましたが、この名称の使用権についての契約は2020年08月04日に終了し、更新されませんでした。そのため、『ルノーグループ』は韓国を去るつもりなのではないかという観測をお伝えしました。
『ルノーサムスン』が韓国からバイバイするかも、という話
韓国の自動車メーカーでトタバタが続いています。今度は『ルノーサムスン』です。『コリア・エレクトロニクス』に非常に興味深い記事が出ました。『ルノーサムスン』は社名に「サムスン」を使い、これにロイヤリティーを支払ってきたのですが、この契約は20...
韓国から去るのならサムスンの名前はもう必要ありません。
今回、『サムスンカード』はグループが最後に持っていた「19.9%」の株式を全部売却します。
これで『サムスングループ』は『ルノーサムスン』とは関係がなくなります。2022年には『ルノーサムスン』から「サムスン」の名称が消えますし、2020年は『ルノーサムスン』は8年ぶりの赤字に転落しました(営業利益:-796億ウォン)。
『ルノーグループ』が韓国から撤退しやすくなった、と考えるのはうがち過ぎでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)