韓国の企画財政部が2022年度の予算を公表しましたので、国防予算について見てみます。
日本ではあまり知られていませんが、韓国は国防予算を拡大させ続けています。以下をご覧ください。
右肩上がりを続けてきた国防予算は、2022年には「55兆2,277億ウォン」(約5兆2,466億円)と策定されました。
2022年の総支出が604兆4,000億ウォン(約57兆4,180億円)ですから、韓国の国防費は予算に対して「9.1%」となります。
韓国版軽空母と韓国版アイアンドームにも予算がついた
韓国国防部が中期国防計画で盛り込んでいた韓国版軽空母、韓国版アイアンドームにも予算がつきました。
北朝鮮のミサイル攻撃を迎撃するために韓国版アイアンドームを開発するとしていますが、2022年の予算では研究開発に189億ウォン(約18.0億円)が盛り込まれました。
注目の韓国版軽空母には72億ウォン(約6.8億円)が計上されています。2021年度は必要性の検討にわずか1億ウォン(約950万円)が盛り込まれただけだったのですが、その結論は出ていません。
2022年は設計に着手、という予定ですが、必要なのかどうか結論の出ていないものの設計に着手するというのはどうなのでしょうか。
この他、目立つものとしては、偵察用の小型衛星の開発に着手として112億ウォン(約10.6億円)が計上されています。
最近、韓国軍の給食があまりに貧弱なメニューだとして話題になりましたが、これの改善のため、現在の「1日:8,790ウォン」(約835.1円)から「1日:1万1,000ウォン」(約1,045.0円)に引き上げる予算となっています。
ちなみに、韓国の国防予算「55兆2,277億ウォン」は対GDP比※で「2.9%」になります。
日本の国防予算が対GDP比で1%を超えるのをやいやい言いますが、自分たちのこの国防予算拡大については何も言わないというのはダブルスタンダードな態度ではないでしょうか。
※韓国のGDP「1兆6,300万ドル」を「1ドル=1,159ウォン」で換算した場合
(吉田ハンチング@dcp)