韓国の文在寅大統領は自身のレガシー作づくりのため、なんとか南北朝鮮首脳会談を実現すべく必死になっています。
任期末期になってじたばたしていますが、これは政権交替後に拘置所に入らなくても済むようにという自身の保身のためでもあります。これに文大統領回りの高官の動きも追随しています。
2021年11、12月に南北首脳会談が開催される可能性がある
2021年09月28日、韓国メディア『KBS』のラジオ番組でとんでもない情報が出ました。
丁世鉉(チョン・セヒョン)元「統一部」長官にして前「民主統一諮問会議」主席副議長(議長は文大統領なので実質諮問会議のナンバーワンだった)が番組に出演して次のような注目すべき発言を行いました。
「金与正(朝鮮労働党)副部長が南北政府がそれを望んでいることをすでに読み取っており、自らそれを口にしたのだろう」
「もう10月になるが、今からから準備すれば、恐らく11月、遅くとも12月中に実現できるのではないか」
⇒参照・引用元:『KBS』公式サイト
丁さんは11月、遅くとも12月中に南北首脳会談を実現できるのではないか、などと述べています。
さらに見逃せないのは以下の発言です。
「朴智元(パク・チウォン)国情院院長と金与正副部長の間にホットラインがあるようだ」
※データ引用元は同上
現在の国家情報院の院長である朴智元(パク・チウォン)さんは、北朝鮮の金与正さんと直接会話できるチャネルを持っているというのです。
この朴院長はかなりのくせ者です。
金大中大統領の時代には、大統領秘書室長などの大統領の最側近として仕えた経験があります。
先にご紹介した「金大中大統領がノーベル賞を取るために必要だった南北首脳会談」を実現すべく、北朝鮮に裏金を送った工作の中心人物でした。この件で、検察に拘束されたことがあるのです(「収賄」と「職権濫用」容疑)。
2020年07月03日には、文大統領から国家情報院の院長に指名されて就任。国家情報院は大統領直属の情報機関です。どこかの国であった国家公安委員長に元極左運動家を据えるような人事といえます。
もちろん、丁さんが言うように「11月、12月に実現できる」かどうかはまだ不明です。しかし、南北首脳会談を実現すべく左派勢力が蠢動しているのは確かでしょう。
(吉田ハンチング@dcp)