韓国「輸出が単月600億ドル超え」の史上初。貿易のもうけは47%減少ですよ

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2021年12月01日、韓国の産業通商資源部から「2021年11月の輸出入動向」のデータが出ました。さあ、どうなったのかを確認してみましょう。

以下をご覧ください。

2021年11月
輸出:604億4,400万ドル(対前年同期比:+32.1%)
輸入:573億5,700万ドル(対前年同期比:+43.6%)
貿易収支(輸出 – 輸入):30億8,700万ドル
(対前年同期比:-46.8%

⇒参照・引用元:『韓国 産業通商資源部』公式サイト「2021年11月の輸出入動向」

韓国メディアでは例によって「輸出が単月で史上初の600億ドル突破!」と喜びに満ちた報道となっていますが、毎度毎度突っ込むところは同じです。

輸出が32.1%増加しましたが、輸入は43.6%も増加し、結果、肝心の貿易のもうけを示す貿易収支(輸出 – 輸入)は46.8%も減少した「30億8,700万ドル」となりました。

輸出だけ見れば確かに史上初の600億ドル達成かもしれませんが、2020年11月には貿易のもうけは「58億700万ドル」あったのに、それが「30億8,700万ドル」まで減っているのです。これはいいのでしょうか。

Money1的に気になるのは、11月の最後の10日間でどのくらい伸びたのか、です。先にご紹介したとおり、2021年11月01~20日時点で関税庁のデータは以下のようになっていました。

2021年11月01~20日
輸出:398億6,400万ドル
輸入:397億9,100万ドル
貿易収支(輸出 – 輸入):7,300万ドル

⇒参照・引用元:『韓国 関税庁』公式サイト「’21年11月1日~11月20日の輸出入の現状」

11月01~20日の時点で貿易収支はわずか「7,300万ドル」しかなかったのです。

これが、月の最後の10日間が終わると「30億8,700万ドル」に激増しているのです。ということは、2021年11月21~30日は以下のようでなければなりません。

2021年11月21~30日
輸出:205億8,000万ドル
輸入:175億6,600万ドル
貿易収支(輸出 – 輸入):30億1,400万ドル

最後の10日間の全体に占める割合を見てみると、以下のようになるのです。

最後の10日間の月全体金額に占める割合
輸出:34.0%
(205億8,000万ドル ÷ 604億4,400万ドル)

輸入:30.6%
(175億6,600万ドル ÷ 573億5,700万ドル)

貿易収支(輸出 – 輸入):97.6%
(30億1,400万ドル ÷ 30億8,700万ドル)

輸出の34.0%は、まああり得るかな、という数字でしょうが、輸入では、最後の10日間の金額は11月の輸入金額全体の30%です。その結果、貿易収支では、最後の10日間の金額は11月の貿易収支全体のなんと97.6%になります。

11月の貿易収支の97.6%を最後の10日間でたたき出したことになるのです。

政府の公的機関の出している数字なので、あまりこういうことは言いたくないのですが、本当でしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)

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