YouTubeの『3proTV』チャネル(登録者167万人)に韓国与党『共に民主党』の大統領候補・李在明(イ・ジェミョン)さんが出演しました(以下がその番組)。
この番組内で李在明(イ・ジェミョン)さんは興味深い話をしています。注目の発言を拾ってみましょう。
「韓国株式市場は世界資本市場で占める割合も大きいのに、海外先進国に比べてあまりにも低評価になった」
「その点を正常化するだけでも4,500は超える」
いわゆる「コリア・ディスカウント」といわれることについて述べていますが、なかなか大胆な発言です。世界の市場における韓国株式市場の割合は大ききといっていますが……。
『野村資本市場研究所』のリポートを基に、世界の株式市場、
『NY証券取引所』
『ロンドン証券取引所』
『ユーロネクスト』
『ドイツ証券取引所』
『ジャスダック』
『マザーズ』
『ナスダック』
『AM』
『上海証券取引所』
『香港取引所』
『インド国立証券取引所』
『韓国取引所』
『シンガポール取引所』
『台湾証券取引所』
の時価総額を合計して、『韓国取引所』の占める割合を出してみると、2021年08月末時点で「2.5%」です。
李在明(イ・ジェミョン)さんは自身でも株式投資を行う人で、「皆さんは『東学アリ』出身の大統領を初めて目の当たりにする可能性がある」とし、自身を「市場の不公正性さを直接経験した人」とも述べています。
次に住宅問題については、以下のように述べています。複数の住宅を保有してそこから利益を得ることを非難しています。
「他人の住居の自由を制限することでお金を稼ぐのが多住宅者(複数の住宅を保有する者:筆者注)の投機、投資ではないか」
「それ自体を防ぐことはできないが、それに対する負担を増やすのが正しい」
先にご紹介したことのありますが、「住宅の保有は一人一戸に限る」とし、それに反した者からお金を取る――は本気で行うつもりです。国民から喝采を浴びるかもしれませんが、これは住宅への投資制限です。資本主義に反しませんでしょうか。
このチャネルの動画対決は李候補の圧勝
同じように同チャネルは野党『国民の力』の候補・尹錫悦(ユン・ソギョル)さんをインタビューした動画も上げています(以下です)。
経済、株式関連については、自身も投資を行う李在明(イ・ジェミョン)さんに一日の長があったようで、インタビューも李さんの方が話がはずんでいます。李在明(イ・ジェミョン)さんの動画の高評価は「12万」、尹錫悦(ユン・ソギョル)さんは「2.2万」にとどまっています(2021年12月26日18:05時点)。
この評価も当然で、確かに、実際に見ていただければ分かりますが、尹さんの動画は見ていると眠くなります。
尹錫悦(ユン・ソギョル)さんは、国民に親近感を持ってもらおうというのでしょう、自身がエプロンをつけて料理を披露するという動画をYouTubeで27日に公開する予定です(以下はその予告)。
李在明(イ・ジェミョン)さんの話した内容は興味深い内容でしたが、言うとおり「KOSPIが5,000に到達するのは難しくない」かどうかは疑問です。むしろ、李在明(イ・ジェミョン)さんが大統領に就任すると、韓国のリスクが再確認される可能性もあるでしょう。
李在明(イ・ジェミョン)さんが大統領になったら、株式市場がどのように評価するのか注目いたしましょう。
(吉田ハンチング@dcp)