2022年03月30日、韓国の文在寅大統領が「曹渓宗第15代性坡(ソンパ)大宗師推戴法会」に参加しました。
まず言いたいのは「あなたカトリックじゃん!」ということです。
文在寅という人はカトリック信者で、だからこそバチカンのローマ教皇に謁見し、「北朝鮮を訪問してください」とお願いしたはずです。
大統領という立場なので、どの宗教にも公平に接しなければならないのかもしれませんが、教義的に大丈夫なのでしょうか。
なぜ法会に参加したのか?和解のためでは
今回、文大統領が法会に参加したのは、曹渓宗との和解のためではないか、という見方が出ています。
Money1でもご紹介しましたが、2022年01月21日、曹渓寺の大雄殿前に3,500人ほどの僧侶が集結し「全国僧侶集会」が開かれました(以下の過去記事を参照してください)。
この集会の目的は「宗教偏向、仏教歪曲根絶と韓国仏教自主権守護のため」とされ、文政権の姿勢がカトリック優先に寄っており、仏教は割を食っていると主張したのです。
まあ、あまり宗教家が声高に主張するようなことではないと思われますが、
・仏教聖地のカトリック聖地化の推進
・大統領がバチカン市国を訪問してミサに参加したこと
を非難していました。
曹渓宗というのは韓国仏教最大の宗派で、曹渓寺はその総本山です。
――で、今回文大統領は法会に参加し、仏教勢力との和解を図ったのではないか、というわけです。
「忘れ去られて静かに暮らしたい」は無理じゃないでしょうか
上掲写真のとおり、文大統領は仏教界の元老の方々と対話を行ったのですが、その中で興味深い発言をしています。
と述べています。すでに、退任後の家を構える土地(例の疑惑がらみ)も確保していますし、これは曹渓寺・通度寺の近所とのこと。
そのため「退任すれば隣人になります。頻繁に訪ねて教えを乞いたい」と性坡大宗師に述べています。
性坡大宗師は「文大統領を以前から尊敬していました。親近感を持っていました」と返しましたが、以前から親近感を持っていたら「全国僧侶集会」が開かれたりはしないでしょう。
「ひっそりと忘れられて暮らしたい」というのは文大統領の本音ではないでしょうか。しかし、先にご紹介したとおり、新政権側は文政権下で何が行われたのかを徹底的に調査する気です。
ご希望のとおりになるかどうかは怪しいですね。
(吉田ハンチング@dcp)