韓国ではデモが盛んです。
朴槿恵(パク・クネ)大統領を弾劾に追い込んだ「ろうそくデモ」が有名(2016年10月~2017年03月)で、文在寅大統領が誕生するきっかけにもなりました。一時、韓国では「フランス革命」にも匹敵すると自画自賛していました。
⇒参照:『ALEP』「韓国のろうそく革命と参与デモクラシー」
文政権の5年間の成果を見ると、本当に朴槿恵(パク・クネ)大統領をひきずり下ろして良かったのかは甚だ疑問ですが、行ってしまったものは仕方がありません。
この「ろうそくデモ」ですが、韓国ではかつて「たいまつデモ」が行われたことがあるのをご存じでしょうか。
両者は三月二十三日、大統領官邸の会談でとうとう激突した。その前日夜に反共法、デモ規制法制定反対を訴えるたいまつ行列があった。
これは張勉内閣のときの最後の大規模デモで、とくに夜間にたいまつ行列したので世間に大きな衝撃を与えた。
⇒参照・引用元:『韓国大統領列伝 権力者の栄華と転落』著:池東旭,中公新書,2002年07月25日発行,p.79
※「両者」とは当時の尹潽善(ユン・ボスン)大統領と張勉(チャン・ミユン)総理のこと
この「たいまつデモ」があったのは1961年、第4代大統領である尹潽善さんの時代です。
当時、尹潽善大統領と張勉総理との間で政争が激しく、国民からは反共法などへの反対が激しく、デモが頻発していました。政界の混乱を突いてクーデーターを起こしたのが、後に第5代大統領となる朴正煕(パク・チョンヒ)さんです。
いずれにせよ、火の付いた物を持ってデモを行うというのは今に始まったことではありません。
(吉田ハンチング@dcp)