2022年04月18日、ロシアメディア『タス通信』の記事にメドベージェフ外相の他人事みたいな発言が掲載されました。
よその国に無法な侵略を行っておいてよくそんなことが言えたものだという内容です。以下に記事の一部を引用します。
(前略)
これに対して、メドベージェフ外相は「まあ、まあ、やってみなさい」と発言した。同時に、「当たり前のことを2つ」指摘した。「ロシアのデフォルトは、欧州のデフォルトになりかねない。道徳的な面でも、財政的な面でも」と同政治家は警告し、EUの金融システムは完全に持続可能なものではなく、人々の信頼は低下していると指摘した。
安全保障理事会の副議長は、EUの金融システムは「完全に持続可能ではない」し、人々の信頼は低下していると説明した。
「記憶に新しい2008年でさえ、こんなに強くはなかった」と、メドベージェフは付け加えた。
(後略)⇒参照:引用元:『タス通信』「メドベージェフは、ロシアのデフォルトがヨーロッパのデフォルトに転化する可能性があると警告した」
世界中の人が、EUの金融システムが不安定になっているのは、「あんたたちが起こした戦争によってじゃないか!」と突っ込みたいでしょう。
ロシアが無法に起こした戦争、それによって自由主義陣営国の制裁が発動したにもかかわらず、このうような全く他人事のような言い草です。
さらに以下のような憎まれ口もたたいています。
さらに、「EU当局が、邪悪なロシア人のせいにはできないハイパーインフレ、店頭に並ばない基本的な食料、アルバニア人の襲撃に値する凶悪犯罪の波を誘発する難民の流入に対して、一般のヨーロッパ人から強力な感謝の意を受けることを期待する」と続けた。
(後略)※引用は同上
焦点はロシアのデフォルト認定ですが、先にご紹介したとおり既にテクニカル・デフォルト状態です。
テクニカル・デフォルトというのは、債務を履行する能力があるにもかかわらずデフォルト(債務不履行)状態になること――です。
ロシア財務省によれば、2022年02月01日現在でロシア政府の対外債務は「595億ドル」あります。このうち「389億7,000万ドル」が外債ローンです。また、2022~2047年満期の15の債券を発行しています。
外貨建て口座が凍結されているため、ロシアはこれらの元利返済が行えません。先にご紹介したとおり、ルーブルで支払って「支払いましたよ」とするのです。
ですので、誰がなんといおうがテクニカル・デフォルトに他ならず、これが「デフォルト」と認定されたら本当にデフォルトです。
しかし、ロシア当局は「デフォルトとみなされる可能性が高いが、本当のデフォルトの根拠はなく、人為的なデフォルトである」と述べています。
先にご紹介したとおり、仮にデフォルト認定されたところでプーチン大統領が戦争をやめることはありませんので、自由主義陣営国としては、できることをなんでもして、ロシアをさらに経済的困窮に追い込む必要があるのです。
(柏ケミカル@dcp)