2022年05月01日、日曜日だというのに韓国の産業通商資源部から待っていたプレスリリースが出ました。
通関ベースでの04月輸出入実績のデータです。結論からいえば貿易赤字で締まりました。ただ、その額が問題です。
以下にプレスリリースから表組を引用します。
2022年04月
輸出:576億8,600万ドル(+12.6%)
輸入:603億4,700万ドル(+15.0%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-26億6,100万ドル※( )内は対前年同期比の増減
⇒参照・引用元:『韓国 産業通商資源部』公式サイト「2022年4月の輸出入動向」
当月の赤字は「-26億6,100万ドル」にとどまりました。この程度の赤字なら国際収支統計では黒転します。
しかし、経常収支が赤字にならずに済むかというとまだ分かりません。「残酷な四月」だからです(詳細は別記事でご紹介します)。
2021年と比較して絶不調な貿易赤字
通関ベースでの「月次の貿易収支」の推移を2021年01月~2022年04月で見ると以下のようになります。
通関ベースの数字ながら、2021年12月から貿易収支は赤字に転落。これは何度もご紹介しているとおり、世界的な資源価格の高騰によって輸入金額が急騰したためです。
産業通商資源部のプレスリリースにはなぜか01~04月の累計データが出ていないのですが、Money1編集部で作りました。以下になります。
2022年01~04月
輸出:2,306億300万ドル
輸入:2,372億2,200万ドル
貿易収支(輸出 – 輸入):-66億1,800万ドル⇒データ出典:『韓国 産業通商資源部』公式サイト
2022年は04月までで「約-66億ドル」ですが、はっきり言って絶不調です。
2021年01~04月は「約+99億ドル」でしたので、通関ベースとはいえ、天地で「165億ドル」も貿易のもうけが減ったのです。
尹錫悦(ユン・ソギョル)新政権はこのような経済的に危なくなってきた状況での船出になります。
(柏ケミカル@dcp)