韓国『共に民主党』の元大統領候補・李在明(イ・ジェミョン)さん(下掲写真)への捜査が本格的になってきました。
全国同時地方選挙と共に行われた国会議員の補欠選挙で当選したのですが、李在明(イ・ジェミョン)さんはそもそも『共に民主党』の選挙対策委員会の委員長でした。
そのため、地方選挙で惨敗したことについて責任を問う声が上がっているのですが、李在明(イ・ジェミョン)さんは「知らんがな」とだんまりを続けています。
なにせ出口調査の第一報が出てすぐに選対本部を後にしたぐらいなので、李在明(イ・ジェミョン)さんは『共に民主党』の敗北について責任を取る気などさらさらないのです。
「李在明の不逮捕に賛成しない」の声も上がる
李在明(イ・ジェミョン)さん自身は国会議員となって不逮捕特権を手に入れたわけですが、「自分ひとりだけ助かりやがった」と『共に民主党』内部から反発も強く、「李在明(イ・ジェミョン)の不逮捕特権について支持しない」という声すら上がっています。
国会議員の不逮捕特権は、「国会議員だから捕まらない」――ではないのです。捕まらないでいるためには、国会の賛成が必要なのです。
現在『共に民主党』が韓国国会の過半数を押さえています※ので、とりあえずは捕まらないはずですが、『共に民主党』内部から造反議員が出たらそれも覚束なくなります。
李在明(イ・ジェミョン)さんもいつまでもヘラヘラとガラをかわしていられる状況ではなくなっています。
警察が120カ所を操作! 李在明包囲網が狭まる
さらにまずいのは、ここにきて韓国の警察が李在明(イ・ジェミョン)さんの捜査に真剣に乗り出していることです。
李在明(イ・ジェミョン)さんは、そもそも疑惑の多い人ですが、最も簡単に拘束できそうな方向で警察が動いているのです。
それは、京畿道知事時代に公人のカードを使って私的な支払いに充てていた――という疑惑です(李在明夫妻に関する疑惑)。これなら調査、裏取りは簡単で、国庫損失材などでよってアゲることができます。
韓国メディアによると、警察はカードの支払い履歴にある120カ所以上に家宅捜査を行い、すでに資料を押収したとのこと。使用履歴は約700万ウォンと大きくありませんが、最も簡単な案件ということでターゲットを絞ったと見られます。
資料で裏が取れれば、検察は起訴することをためらわないでしょう。
なにせ、法務部長官が尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領の秘蔵っ子である韓東勳(ハン・ドンフン)さんです。この韓東勳(ハン・ドンフン)・尹錫悦(ユン・ソギョル)の師弟コンビは「正面突破」を貫いてきました。
国会議員の不逮捕特権にも正面から挑戦することは想像に難くありません。
本当に李在明(イ・ジェミョン)さんが捕まるかはまだ分かりませんが、李在明(イ・ジェミョン)さんを取り巻く状況はいよいよ厳しくなっています。
李在明(イ・ジェミョン)さんの「明日」にご注目ください。
※06月01日の「全国同時地方選挙」と共に行われた国会議員補欠選挙によって、定数300のうち『共に民主党』は169議席、『国民の力』は114議席となりました。
(吉田ハンチング@dcp)