アメリカ合衆国財務省のジャネット・ルイーズ・イエレン(Janet Louise Yellen)長官が、2022年07月19日に韓国を訪問します。
これは、インドネシアで開催されるG20財務相会合出席に合わせて、アジアを歴訪することの一貫だと分かりました。
G20開催前の07月12、13日に日本を、15、16日にインドネシアを訪問。
韓国には帰路の19、20日に訪問予定です。
韓国メディアにさらっとイエレン長官の訪韓のみ書かれていたので、何事かと記事にしたのですが、これなら分かります。
イエレン長官が秋慶鎬(チュ・ギョンホ)副首相兼企画財政部長官と会談を行いますが、韓国の企画財政部は、
「両大臣は米韓両国間経済・金融協力、G20など多国間協議体を通じた政策共助強化案などを議論するだろう。今回の会議は05月に行われた両国首脳間の出会いに続き、米韓の経済的絆を深め、拡大するきっかけになると期待される」
と述べています。
米韓の財務相の会談ということで期待が持てるのでしょうか、韓国メディアにアレの件が出ています。
「通貨スワップ」です。
韓国メディア『ソウル経済』の記事から一部を引用します。
(前略)
これにより両国が通貨スワップ締結のための具体的な議論をするという見通しが出ている。先月21日、米韓両国は首脳会談後に発表した共同宣言文を通じて「両首脳は外国為替市場動向に関して緊密に協力していく必要性を認識した」と明らかにした。
米韓首脳が共同宣言文に外国為替市場安定協力を明示したのは史上初めてだった。
当時は協力案について具体的に提示されなかったが、通貨スワップ締結が後続措置につながると見込まれた。
米韓通貨スワップが締結されると、最近急速に上がった為替レート(ウォン安)で不安定になった国内金融市場が多少安定するものと見られる。
(後略)
どこから出ているのか分かりませんが、「両国が通貨スワップ締結のための具体的な議論をするという見通しが出ている」と書いています。
イエレンさんは、前の『FRB』(Federal Reserve Boardの略:連邦準備制度理事会)議長ではありますが、中央銀行間の「通貨スワップ」はあくまでも連邦準備銀行マターなので、そもそも相談先が違うと思われるのですが……。
イエレン長官が「それは『FRB』に相談された方がいいでしょう」と言ったらそこで話は終わりそうです。
いずれにせよ、イエレン長官が訪韓するというので韓国では「通貨スワップ」締結への期待がまた高まってきた模様です。
07月19・20日の成り行きにご期待ください。
(吉田ハンチング@dcp)