韓国では財政赤字・経済収支の「双子の赤字」が懸念されています。しかし、財政赤字の方はもはや当然のこととなっています。
そもそもが文政権の時代に赤字に転落したのが始まりです。
文大統領が「政府負債が対GDP比で40%までという主張には根拠がない」と強弁して支出を拡大させ続けたため、政府負債が拡大し、財政が赤字に転落したママなのです。
2022年07月14日、韓国の企画財政部から「月刊財政動向 07月号」が発刊されましたので、2022年05月現在の政府財政を見てみましょう。
2022年05月
収入:47.7兆ウォン
支出:75.3兆ウォン
統合財政収支:-27.6兆ウォン
管理財政収支:-33.3兆ウォン2022年累計
収入:293.6兆ウォン
支出:342.5ウォン
統合財政収支:-48.9兆ウォン
管理財政収支:-71.2兆ウォン※統合財政収支は単純に収入から支出を引いたもの。管理財政収支は国民年金基金などの収支も足しこんだもの
05月にして、管理財政収支は「-72.5兆ウォン」まできました。
以下のグラフをご覧ください。
04月末時点では「管理財政収支:-37.9兆ウォン」でしたから、1カ月で倍近くに赤字が増えたのです。
この赤字は、次月の06月にさらに膨らむと見られます。
小商工人、個人事業主の経済的苦境を救うために編成した第2次補正予算によるバラマキがあるからです。先にご紹介したように、ばらまき予算は62兆ウォン規模に達します。
「6月だけで26兆まく!」韓国史上最大「62兆」補正予算でインフレ加速の懸念
まあ、そんなことは分かっていたことなのですが。韓国尹政権が編成した2022年第2次補正予算「59兆4,000億ウォン」は、与野党の合意によって「62兆ウォン」規模で実行されることになりました。韓国政府の支出はざっくり約600兆ウォンなので、...
06月には「26兆ウォン+α」をまく予定でしたので、すでに執行されています。財政赤字がどこまでいくのかにご注目ください。
(吉田ハンチング@dcp)