アメリカ合衆国のEV(Electric Vehicleの略:電気自動車)メーカー、テスラは自動運転技術の開発を進めていることでも知られていますが、その核心部分である「プログラムのソースコード」がどのように新興EVメーカー小鹏汽車に奪われていたかが明らかになりました。
小鹏汽車による技術窃盗
2017年04月にテスラに入社した曹光植という中国人技術者が、社内でも秘密にされていたソースコードを個人のiCloudアカウントに記録。これが2018年のこと。
ド厚かましいのは、2018年1月の時点で曹光植は、小鹏汽車への入社オファーを受けてこれを承諾していたことです。2019年01月に曹光植はテスラを退社しますが、その後中国へ移動して小鹏汽車で基幹技術チームリーダーとなり、自動運転技術を担当するのです。
この技術窃盗事件は2019年03月にテスラが曹光植に対して訴訟を起こしたことで注目され、上記のような経緯は07月11日に発表された法廷文書で明らかになりました。
テスラのイーロン・マスクCEOは上海に中国工場を造るなど、中国市場に傾倒していることで知られますが、このような中国メーカーによる技術窃盗があっても自社の優位性は揺るがないと考えているのでしょうか。また、テスラは中国市場でマスクCEOが期待しているほどの成果を挙げることができるでしょうか?
(柏ケミカル@dcp)