2022年11月13日、日本・岸田文雄首相-韓国・尹錫悦(ユン・ソギョル)大学生による初の日韓首脳会談が行われました(NYで行われたのは「懇談」だったので)。
まだ韓国の外交図から日韓首脳会談のプレスリリースは出ていませんが(2022年11月13日21:48時点)、韓国メディア『朝鮮日報』が記事を出しましたので、以下に一部を引用します。
(前略)
尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領と岸田文雄日本首相の日韓首脳会談が13日(現地時刻)カンボジア・プノンペンで行われた。
日韓首脳会談は、日米韓首脳会談が終わった直後に始まり、予定された30分を20分超えて50分間行われた。
韓日首脳会談は去る09月、ニューヨーク国連総会で持たれた「略式首脳会談」以後2カ月ぶりだ。
日韓首脳会談で、両首脳は、最近の北朝鮮の相次ぐ弾道ミサイル発射に対して、朝鮮半島はもちろん北東アジアおよび国際社会の平和と安全を脅かす深刻で重大な挑発行為として強く糾弾したと大統領室は伝えた。
また、北朝鮮の核・ミサイルプログラムに対応する次元で、国連安保理次元の対応と日米韓の安保協力強化のために協力していくことにした。
大統領室は両首脳が両国間の懸案と関連して外交当局間で活発なコミュニケーションがなされていることを評価し、早急な解決のために引き続き協議していくことにした。
また最近、両国人的交流が急速に回復していることを歓迎し、両国国民間の人的交流拡大に対する期待を表明したと大統領室は伝えた。
⇒参照・引用元:『朝鮮日報』「尹・岸田『北朝鮮の弾道弾発射を強力糾弾』…予定より20分超え50分会談」
まず、日韓首脳会談は予測されていた順番では行われませんでした。
先にご紹介したとおり、韓国の大統領室は「日韓、米韓、日米韓首脳会談の順序になるでのはないか」と述べていましたが、日韓首脳会談は日米韓首脳会談の後で行われました。
単なる首脳の時間の都合かもしれませんが、これは興味深い点です。
「日米韓での対北朝鮮の結束を確認させてくれ」というアメリカ合衆国の意向が働いたのかもしれません。
『朝鮮日報』の記事によれば、「両国間の懸案と関連して……早急な解決のために引き続き協議していく」となっていますので、「いわゆる徴用工」問題についての話もあった――と見ていいのではないでしょう。
『朝鮮日報』の別記事では、
(前略)
岸田首相はまた「尹大統領と臨時徴用問題の解決の重要性を再確認した」と話した、と外信が伝えた。
(後略)
という文を入れていますが、これも日韓双方の外務省・外交部から公式なプレスリリースが出ていないため確認がとれません。
しかし、「岸田首相が『原則を守るという一貫した態度』から後退した」と取れる表現はありません。韓国外交部、あるいは大統領室から公表資料が出るのを待って内容を確認します。
(吉田ハンチング@dcp)