アメリカ合衆国と中国の対立の焦点となった『ファーウェイ』(Huawei:華為技術)。同社は中国共産党を深いつながりを持ち、同社製機器を使用することで中国共産党に情報が筒抜けになるという危険も指摘されています。
2020年10月09日、『VOA(中文版)』に「イギリス議会の委員会が『ファーウェイ』と中国共産党の緊密な関係を示す証拠を発見した」と報じました。
これによって、イギリスの「『ファーウェイ』製品を使用しない方針」が加速するものと見られます。
同紙の記事から一部を以下に引用します。
华盛顿 —
英国议会一委员会发现明确的证据显示中国电信设备生产商华为公司与中国政府之间关系密切。该机构建议英国政府有必要提前清除所有华为设备。ワシントン――
イギリスの議会委員会は、中国の通信機器メーカー『ファーウェイ』と中国政府との間に密接な関係があることを示す明確な証拠を発見した。同委員会は、イギリス政府が『ファーウェイ』の全機器を事前に撤去する必要性を勧告した。
英国下议院国防委员会在周四(10月8日)公布的调查报告中呼吁西方国家团结一致,制衡中国的技术主导地位。该委员会还指出,这些发现将会促使英国最早在2025年之前把华为剔除出英国的5G网络。
イギリス下院国防委員会は、木曜日(10月8日)に発表した調査報告書の中で、中国の技術的優位性に対抗するために欧米諸国が団結するよう求めた。
同委員会はまた、今回の調査結果を受けて、早ければ2025年までにイギリスが『ファーウェイ』を自国の5Gネットワークから外すことを促すだろうと指摘した。
(後略)
※赤アンダーライン、強調文字は筆者による
2020年09月15日から合衆国の『ファーウェイ』に対する制裁措置が発動していますが、今回のイギリス議会での動きはさらに同社を窮地に追いやりそうです。
EUがどう動くかですが、中国との関係を重視するドイツの動きが鈍いため、EU全体で『ファーウェイ』製品の使用不可とするには至らないかもしれません。
(吉田ハンチング@dcp)