中国「就職は底辺から」と若者を諭して大炎上。

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中国の『人民日報』に若者を鼓舞するためと思われる記事が出ましたが、これが返って中国の若い世代から反発を買って大炎上しました。

記事のタイトルは「雇用に関する正しい見方を確立せよ」で、要は今や未曾有の就職難にさらされている中国の若い世代に「仕事というのはだな……」と説教するかのような内容です。

同紙の記事から一部を以下に引用してみます。

祖国と国民が最も必要としている場所へ行くことは、青春の思い出を悔いないよう残すだけでなく、人生の糧となる草の根で磨いた精神的富も得ることができる

(前略)

大卒者等の若者にとって、雇用に対する前向きな考え方は、雇用政策の効果を増幅させ、施策の効果を高め、より早く適切な職を見つけることを可能にし、円滑な就職活動を促進するきっかけとなります。

なお、客観的には職種によってさまざまな違いがあり、従業員によっても専門知識や興味・関心などに違いがあります。

大卒などの若者にとって重要なのは、自分の強みと社会のニーズの組み合わせを見つけ、平常心を保ち、自分の状況と社会のニーズを客観的に見て、現実に基づいてキャリアと仕事を選択することです。

長期的な視点を持ち、地に足をつけて実践の中で一歩ずつ成長し、学習能力と転職能力を高めて、就職や起業においてより主体的に行動できるようにしましょう。

(中略)

青春の姿とは、理想を持ち、果敢に責任を負い、苦難に耐え、奮闘する姿である。

雇用に対する前向きな概念を確立し、地方の活性化グリーン開発社会サービス国境防衛などのさまざまな分野で先駆者や新たな力になろうと努力することも、若者の価値を実現し、生涯にわたる闘争の基礎を築くことができます。

(中略)

祖国と国民が最も必要としている場所に行くことは、青春の思い出を悔いなく残すだけでなく、草の根で磨くことによって生涯にわたる精神的な富を獲得し、良いキャリアを築くための着実な栄養源となるでしょう。
(後略)

⇒参照・引用元:『人民日報』「雇用に対する正しい見方を確立する」

大学・大学院を卒業してもロクな仕事がなく、大学を出してくれた親に合わせる顔がないと悲嘆にくれている若者に対して、地方の活性化グリーン開発社会サービス国境防衛で自分を磨くのも若者らしい自分磨きになるぞ、と言っているのです。

要は、中国共産党が言うようになった「下放」の薦めです。

文化大革命の「みんなビンボな時代」ならいざ知らず、高等教育を受けたいい年の若者が、こんな白々しい年寄りの説教を受け入れるわけがありません。

案の定、中国のSNSは炎上しました。

「この記事を嘲笑することは避けがたい」「この記事を書いたヤツはどういう経路で『人民日報』に入社したんだ」「国営企業で青春を捧げて働きたい」といった、『人民日報』記事をあげつらう反応で満ちました。


↑「(中国共産党によって)雇用が世襲制になってるじゃないか」という怒りの声。

韓国メディア『ハンギョレ』で、本件を「“青年の就職は底辺から”と『中人民日報』(後略)」というタイトルで報じています。

困っているのは中国の若者で、他人事ですので、タイトルから面白おかしくしています。本記事のタイトルは『ハンギョレ』にならいました。

(吉田ハンチング@dcp)

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