中国の若年層失業率は「18.9%」に達した。⇒ 若者の雇用難が高止まり。

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2025年11月14日、中国の国家統計局が「10月份国民经济运行基本平稳 稳中有进态势持续(2025年10月の国民経済は基本的に安定を維持し、安定の中で前進の勢いが続く)」

「安定の中で前進の勢いが続く」が本当ならいいのですが、そんな状況であると信じている中国人はいるのでしょうか。

体裁の良い数字が並んでいます。失業率の数字がどのように述べられているのか、該当部分を以下に引用してみます。

(前略)
六、雇用情勢は全体として安定、都市部調査失業率が低下

01~10月の全国都市部調査失業率の平均は5.2%。10月単月では5.1%で、前月比0.1ポイント低下。

現地戸籍労働者の失業率は5.3%、外来戸籍労働者は4.7%、そのうち農業戸籍の外来労働者は4.5%。31の大都市では5.1%で、前月比0.1ポイント低下。全国企業の従業員の週平均労働時間は48.4時間。
(後略)

⇒参照・引用元:『中国 国家統計局』公式サイト「10月份国民经济运行基本平稳 稳中有进态势持续」

若者が「仕事がない」と大変に苦しんでいる中国ですが、当局は若年層の失業率をリポートには記さなくなりました。

しかし公示されていないわけではないのです。国家統計局の「査数」サイトによると、2025年10月のようになっています。

16~24歳の16~24歳の労働力人口(学生を除く)の全国都市失業率:17.3%

全国の平均が「5.2%」ですから、若年層の失業率は3倍以上も悪いことになります。メディアでは「中国当局が公表する数字の3~4倍悪いのではないか?」と推測されており、17.3%の3~4倍というのが本当だとすれば、若者の体感する失業率は「まさに最悪」という状況になってるはずです。

2025年の若年層失業率の推移は以下のようになります。


データ出典:『中国 国家統計局』「査数」

2025年08月には若年層失業率は「18.9%」に達し、そこから高止まりが継続している状況なのです。

Money1でもご紹介したとおり、中国当局は2023年06月に「若年層失業率:21.3%」に達したら、翌07月から11月まで、若年層の失業率の公表をとりやめました。

データ公開が再開されたのは、2023年11月になってからです。中国当局は「統計の取り方を新たにした」といいました。

これまた先にご紹介しましたが、韓国でも文在寅時代に似たようなことがありました。政府機関の公表する不動産価格の推移が民間の公表するデータ、また国民の肌感覚とまったく乖離していたのです。

――文在寅政権が統計担当セクションに圧力をかけて「ウソのデータ」を公表していたのです。

中国当局の公表するデータも著しく信用できません。「統計の取り方を変更します」などというときは、何かを隠そうとしているのではないか――と考えるべきです。特にその国が、中韓の場合は。

(吉田ハンチング@dcp)

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