中国『恒大集団』の正念場と目されている週に入りました。20日にもう利払いができなくなると『Bloomberg(ブルームバーグ)』『Reuters(ロイター)』に報じられましたが、まだ決定的な情報は出ていません。
焦点は来る2021年09月23日の社債の利子払いができるかどうかだ――と報じられています。
以下は『日本経済新聞』が『Refinitiv(リフィニティブ)』をデータ出典として報じた、同社の社債の利子払いのスケジュールと金額です。
『恒大集団』の社債利払い
09月23日:2億3,200万元(約39.3億円)
09月23日:8,353万ドル(約91.4億円)
09月29日:4,750万ドル(約52.0億円)
10月12日:1億4,813万ドル(約162.2億円)
10月19日:1億2,180万元(約20.6億円)
10月30日:1,425万ドル(約15.6億円)
11月08日:8,249万ドル(約90.3億円)
12月28日:2億5,520万ドル(約279.4億円)小計:約750.8億円
⇒参照・引用元:『日本経済新聞』「中国・恒大、迫る巨額利払い 負債総額33兆円」
09月23日に計「約130.7億円」の利子払いがあります。ドル建てが約91.4億円規模もあって気が遠くなりますが、これらが本当に履行できるのか、です。
利子払いだけでこれだけあるのです。
2021年中に残り約750.8億円もあるというのも恐るべき事態です。
『恒大集団』のデフォルトリスクのおかげで20日(月)のアメリカ合衆国市場が大きく下落したといわれていますが、どこにどれくらいの影響が出るのかは起こってみないと分かりません。
もちろん気の利いた投資家はとっくに逃げているはずです。日本では最近になってようやく知られるようになりましたが、『恒大集団』のリスクは数年前から指摘されていましたので。
(吉田ハンチング@dcp)