07月25日『REUTERS(日本語版)』に面白い記事が掲載されました。日韓の対立が深まっているのに韓国市場では半導体関連銘柄の株価が上昇しており、これは「投資家の判断ミス」ではないのか、というのです。
⇒引用元:『REUTERS』「コラム:市場が読み違える日韓対立、韓国半導体の株価上昇」
https://jp.reuters.com/article/sk-hynix-results-breakingviews-idJPKCN1UK0XW
実際に07月26日(金)までの直近1カ月の「サムソン電子」「SKハイニックス」「SKマテリアルズ」の株価推移です(チャートは『Bloomberg』より引用)。
オレンジ色の線:サムソン電子の株価推移
青色の線:SKハイニックスの株価推移
緑色の線:SKマテリアルズの株価推移
確かに株価は上昇傾向にあります。ちなみに上昇度合いの大きい「SKマテリアルズ」は、07月27日『朝鮮日報』で独自開発した「エッチングガス」の新製品を年末にリリースすると報道された企業です。報道では「99.999%以上の高純度フッ化水素」を製造する技術を有しており、2019年末には新製品の試作品を生産可能としています。
年末まで韓国経済が持つのかどうか、またロイターの記事の指摘どおり、「なあに大丈夫だろう」という楽観的な視点で韓国半導体関連企業の株式にお金を突っ込んでいる投資家が問題です。だろう投資は危険ではないでしょうか。
追記
07月26日(金)までの韓国株式市場の株価推移を参照して記事を書きましたが、明けて本日07月26日(月)すでに韓国市場で大幅な株価下落がありました。そのため以下の記事を追加しました。
⇒『Money1』「08月02日(金)、韓国株式市場は大暴落か」
https://money1.jp/?p=9505
⇒参照・引用元:『朝鮮日報』「SKマテリアルズ『エッチングガスを年内に国産化』」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/07/27/2019072780013.html
(柏ケミカル@dcp)