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中国、要衝「ソロモン」を落とす 合衆国はお怒りです

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09月16日、ソロモン諸島政府はこれまで結んできた台湾との国交を断絶し、中国との外交関係を結ぶことを発表しました。

次いで09月20日、キリバス共和国(ギルバート諸島、フェニックス諸島、ライン諸島などを領土とするイギリス連邦加盟国)も台湾との国交断絶を発表。台湾は1週間のうちに国交を結んでいる国を2つ失いました。

しかも2カ国ともアメリカ合衆国が「自分の浴槽」と考える太平洋の要地です。

もちろんこれは、中国の圧迫によるものです。中国は、台湾を国として認める国を減らし、中国のいう「一つの中国」を押しつけて台湾独立の芽を摘んでいるのです。これを実現させた裏にはチャイマネーの力があることは言うまでもありません。

アメリカは怒りを表明 合衆国の太平洋戦略に影響大

このソロモン諸島政府による「台湾断交・中国国交樹立」の判断を受けて、09月18日アメリカ合衆国のペンス副大統領は、ソロモン諸島のソガバレ首相からの会談要請を拒否しました。

また、USAID(United States Agency for International Developmentの略:合衆国国際開発庁)は、09月18日の下院外交委員会の公聴会において、ソロモン諸島に対する援助の見直しを行うことを明らかにしました。

合衆国はソロモン諸島政府に怒りを表明しているわけです。

これは当然のことで、ソロモン諸島はオーストラリアの北東方向に位置し、首都はかつて日本が合衆国との激戦を繰り広げたガダルカナル島にあるのです(上掲地図は『Google MAP』より引用)。

またキリバス共和国のギルバート諸島には「タラワ」「マキン」があります。ここでも日本・合衆国の激しい戦いがありました。

つまり、中国がソロモン諸島・ギルバート諸島などを影響下に置くことは、合衆国の太平洋の安全保障戦略に大きな不利益を与えます。

歴史は繰り返すといいます。砲声こそ轟きませんが「ガ島」「タラワ」など太平洋上の要地を巡る2つの陣営の戦いは現在まさに行われているのです。

追記
キリバス共和国の件を追記しました。

⇒参照:『Money1』「『インド太平洋ファンド』とは? 中国の「一帯一路」を封じろ!」
https://money1.jp/?p=9823

⇒参照:『Money1』「合衆国は『台湾』を防衛する! 2本の『親台湾法』下院通過」
https://money1.jp/?p=7686

⇒参照・引用元:『産経新聞』「ペンス副大統領、ソロモン諸島首相との会談を拒否 台湾断交受け、援助見直しも」
https://www.sankei.com/world/news/190919/wor1909190016-n1.html

(柏ケミカル@dcp)

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