韓国の関税庁が「2023年06月01~20日の輸出入の動向」のデータを公開しました。これが微妙なラインです。
以下をご覧ください。
2023年06月01~20日
輸出:328億9,500万ドル(5.3%)
輸入:345億200万ドル(-11.2%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-16億700万ドル2023年01月01日~06月20日
輸出:2,859億5,400万ドル(-11.8%)
輸入:3,148億9,800万ドル(-7.4%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-290億4,400万ドル※( )内は対前年同期比の増減
月央段階ですが、2023年06月は「-16億700万ドル」です。
韓国は、毎月最後の10日間で輸出が優勢になって黒字を出す傾向にありますので、「-16億700万ドル」の薄い赤字を黒転できるかもしれません。
ここまで15カ月連続貿易赤字できましたが、2023年06月で赤字を止められる可能性があります。
ただし、ご注目いただきたいのは輸入が当月ここまで「11.2%」も減少していることです。確かに輸入が減少すれば、その分貿易黒字は増えますが、程度の問題です。
何度もご紹介しているとおり、輸入は外国からする消費ですので、あまりに減少している場合には、消費が弱っていて大丈夫なのか?になります。2020年コロナ禍の中、韓国の貿易黒字が大きくなったのはまさにこれでした。「不況型黒字」です。
面白いのは、注目されている対中国貿易です。以下をご覧ください。
対中国/2023年06月01~20日
輸出:66億7,600万ドル(-12.5%)
輸入:77億8,600万ドル(-12.9%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-11億1,000万ドル
対中国貿易はやっぱり赤字ですが、金額は「-11億1,000万ドル」です。
つまり、総額「-16億700万ドル」の貿易赤字のうち「-11億1,000万ドル」ですから、約69.1%は対中国貿易によるものなのです。
中国貿易による赤字が、韓国の足を引いている現状を如実に表しています。
(吉田ハンチング@dcp)