『韓国銀行』の統計システムが09月05日に更新され、韓国の2020年07月末までの「国際収支統計」のデータが公表されました。これでやっと、『韓国銀行』がFED(Federal Reserve Systemの略称:連邦準備制度)と締結したドル流動性スワップ※を用いて利用したお金をきちんと返済したのかを、韓国側の資料で確認できます。
以下は、「国際収支統計」シートから該当場所を拡大したものです。
⇒データ引用元:『韓国銀行』公式サイト「Economic Statistics System:ECOS」
中央銀行、すなわち『韓国銀行』の「現預金・負債の部」(Currency and deposits, Liabilities)で、06月に「79億3,820万ドル」、07月に「108億4,480万ドル」の資金流出が計上されています。
これがドル流動性スワップで借りたドルの返済です。
返済予定は以下のようでした。
06月25日:79億2,000万ドル(と利子)
07月中:108億6,700万ドル(と利子)
計:187億8,700万ドル
06月、07月とも2,000万ドルほど合いませんが、これはドル流動性スワップの返済だけが計上されるわけではないためです。
ともあれ、『韓国銀行』がきちんとドル流動性スワップで借りたドルをきちんと返済したことは、韓国側の資料でも確認できました。ドル流動性スワップの利用期限は延長されていまので、ぜひまたドルを借りて楽しませていただきたいものです。
※韓国メディアは「通貨スワップ」、時に「通貨スワップ協定」と呼称しますが、紛らわしいのでMoney1ではFRB(Federal Reserve Boardの略:連邦準備制度理事会)に従って「スワップライン」「ドル流動性スワップ」と記載します。本稿のタイトルだけはアンカーが韓国の表記に合せて「通貨スワップ」としています。
(柏ケミカル@dcp)