中国当局が資金の流出を抑えにかかっています。
元ネタは『Reuters(ロイター)』なのですが、中国当局は、国内の証券会社とその海外支店に対して「オフショア取引のために新規顧客を誘致することを禁止する」という通知を出したとのこと。
この通知によれば、「投資家が中国の外為規制を回避するのを防ぐため、本土の既存顧客による新規投資も厳しく監視される」とのこと。
中国はなにせ国内が左前で、投資家の資金が国内に向かいにくくなっています。
左前でお金が増えないばかりか中国共産党による没収の可能性があるので、そんな危険な場所にお金を置いておくバカはいません。
当然、資金は海外に向かいます。当局からすれば「そうはさせないぞ!」です。
資金が海外に抜けるときには、人民元からドル(外貨)への両替が起こるので、当然これが元安を引き起こします。外為当局にとってはたまったものではありません。元安も止めないといけないのです。
今回の中国共産党のやり口は、資金の抜けを防ぐのと同時に元安阻止の動きです。
商務部や外交部が躍起になって「中国に投資しよう」(「ハローチャイナ!」とか言うんですよ/大笑いです)と喧伝しても外国人投資家が乗りません。
笛府けどオドラーズです。外国から資金が入ってこないので、中国から資金が外国に出ていくのを抑えようというわけです。
「中国必死だな」――というわけです。
(吉田ハンチング@dcp)