中国の御用メディアから「米国務省のキーマン余茂春」に反論

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先に、中国共産党・習近平書記長国連演説を評した余茂春Miles Yu:マイルズ・ユー)さんの発言をご紹介しましたが、実はこれに対して中国共産党からレスがあったのです。

語気の荒い返答は御用メディアが担当する

中国共産党というのは不思議な組織で、過激なリアクションについては国の公的機関の公式サイトではなく、提灯を持つ御用新聞、御用メディアが担当しています。

こうしておけば、どんなに過激な発言があっても「いやアレを言ったのはメディアだから」と言い抜けられることができますからね。非常に姑息なやり口だといえるでしょう。

例によって英語版提灯ホルダーの『Global Times』なのですが、該当記事から以下に引用します。

マイク・ポンペオ米国務長官の中国生まれの政策顧問である余茂春(Miles Yu:マイルズ・ユー)氏は木曜日(2020年09月24日)、ネット上の議論の中で、真の同盟国として「中国には信頼できる相手がいない」と述べた。

彼は、「価値観の共有 – それは多国間主義の基礎である」と述べ、まるで中国が多国間の価値観を共有していないかのように語った

⇒参照・引用元:『Global Times』「ポンペオのアドバイザーによる奇妙な発言は合衆国の覇権に沈む夕日」(原文・英語/筆者(バカ)意訳)

赤アンダーライン、強調文字は筆者による(以下同)

あったらそんこと言われてないよ!です。

余さんが述べている多国主義の基盤となる価値観とは「民主主義・基本的人権の尊重など」を指しています。香港しかり、チベット問題しかり、それが中国に欠如していることは明らかです。

「中国が多国間の価値観を共有していないかのように」ではなく、「ないから」そのように指摘されているのに理解できていません。

次もスゴイです。

(前略)
自由世界」という言葉は、冷戦の絶頂期にしか流行しなかった時代遅れの言葉である。

率直に言って、2020年のネット上の議論でこのような言葉を目にするのは、時空をワープしたようなものだ。
(後略)

「中国に自由がある」のなら「自由世界」という言葉は使われないのです。

中国と区別するためにこちら側は「自由世界」といっているわけで、むしろ2020年のネット上の議論で「自由世界」という言葉を使って区別される国があることこそ、まるで時空をワープしたようなものだ、といわなければならないでしょう。

このように中国共産党とはそもそも議論がかみ合いません。中国共産党が自由世界のルールを守る気がないのは確かで、だからこそ合衆国は中国共産党が倒れるまで対立を続けるしかないのです。

(吉田ハンチング@dcp)

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