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中国「米国はフィリピン・中国の交渉に割り込むな」中国の狙いは各個撃破

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南シナ海の仁愛礁において、フィリピン・中国間の衝突が深刻になっています。先にご紹介したとおり、中国は(自分の無法な行動をさしおいて)フィリピンのことを「当たり屋」呼ばわりしているのです。

これに対してアメリカ合衆国が牽制に出ていますが、なにせウクライナ・ロシア、イスラエル・ハマス、台湾と戦線が飛び地のように増えていますので、十分に手が回っていません。

バイデン大統領は、フィリピン・中国問題について言及したのですが、2023年10月26日、中国外交部は以下のように一蹴しました。

『AFP』記者:
アメリカ合衆国のジョー・バイデン大統領は、南シナ海で中国艦船がフィリピン艦船に対して威嚇的かつ違法な行動を取ったとし、フィリピンを防衛するとの米国のコミットメントを改めて表明したが、バイデン大統領の発言に対する中国の反応は?

毛寧:
合衆国は南シナ海問題の当事者ではなく、中国とフィリピンの2国間の問題に介入する権利はない。

フィリピン防衛に対する合衆国のコミットメントは、南シナ海における中国の主権と海洋権益を損なうものであってはならず、フィリピンの違法な権益主張を後押しするものであってはならない。

⇒参照・引用元:『中国 外交部』公式サイト「2023年10月26日外交部发言人毛宁主持例行记者会」

国際法を無視した権益主張を行っているのは中国であるにもかかわらず、フィリピンが違法な権益主張を行っていると主張しています。また、フィリピンと中国の問題に介入するなと述べました。

中国が何を企図しているのかは明らかです。南シナ海のほとんどが自国領土・領海という主張を東南アジア各国に認めさせるために、合衆国の介入を阻んで各個撃破しようとしています。

そこで、以下のQ&Aにもご注目ください。

『CCTV』記者:
南シナ海における当事国の行動に関する宣言の実施について、第21回高官会議が本日北京で開催されたようですが、報道官は会議に関する関連情報を紹介できますか?

毛寧:
南シナ海における締約国の行動に関する宣言の実施に関する第21回高官会議が10月26日に北京で開催された。

中国とASEAN諸国は、南シナ海情勢、宣言の完全かつ効果的な履行、海上での実務的な協力、南シナ海行動規範に関する協議について、踏み込んだ意見交換を行った。

双方は、南シナ海の平和と安定を維持することの重要性に合意し、海洋情勢の安定を維持するため、自制、対話の強化、相違点の適切な処理を求めた。

両当事者は、包括的かつ効果的な方法で同宣言を引き続き実施し、海洋科学研究、海洋環境保護、海上捜索救助、海上法執行の分野における実務協力を深めることで合意した。

会議において、中国とASEAN諸国は、ガイドラインに関する協議を加速させ、実効性があり、実質的で、国際法に沿ったガイドラインの早期締結に努め、南シナ海を平和、友好、協力の海に築くことで合意した。

⇒参照・引用元:『中国 外交部』公式サイト「2023年10月26日外交部发言人毛宁主持例行记者会」

ことさらに、中国とASEAN諸国を当事者と強調しています。もちろん『CCTV』という身内に質問させて答えているので、これは出来レースのマッチポンプです。合衆国を「当事者ではない」といっているのです。

しかし、ASEAN諸国と十把一絡げにしていますが、フィリピンはもちろん中国に反感を抱いていますし、中国の国際法違反な主張について合意する国などあるわけがありません。

中国が最も恐れるのは、各国が連携して「中国排除」に乗り出すことです。だからこそ各個撃破を目論んでいるのです。

もう何度だっていいますが、中国は周辺諸国が束になってタコ殴りにしないと理解しない国です。

(吉田ハンチング@dcp)

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