南朝鮮「フッ化水素」で期待の星「ソウルブレイン社」の株価は適正か

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日本が輸出管理強化を行った品目の一つである「高純度フッ化水素」は、半導体・ディスプレー製造に欠かせません。これを入手できないことで韓国企業は四苦八苦しているといわれています。

例えば、液晶パネル製造大手のLGディスプイレーは、iPhoneに使われるはずの有機ELパネルの製造で100万枚に上る不良品を出したことが報道されており、その原因は韓国企業が製造したフッ化水素を使用したからではないか、とうわさされています。

⇒参照:『デイリー韓国』「LGディスプレーiPhone11向けOLED品質不良、9月に供給「ゼロ」レベルに」(原文韓国語/2019年11月08日報道)
http://daily.hankooki.com/lpage/ittech/201911/dh20191108114711138240.htm

07月01日、日本が輸出管理強化に乗り出すと、LGディスプレーはいち早く国産のフッ化水素を使うと表明。「09月中にはこれまで使ってきた日本産フッ化水素を100%国産化する」という報道が出ました。

⇒参照:『中央日報(日本語版)』「韓経:フッ化水素の国産化最も速い…LGD『今月中に100%達成』」
https://s.japanese.joins.com/JArticle/257663

しかし、結局は100万枚廃棄という事態に至ったわけで、ばかなことこの上ありません。

ソウルブレイン社は株価でも期待の星

上記の中央日報でも紹介されたのはソウルブレインという会社です。

ソウルブレイン社は、フッ酸を扱ってきた化学企業で、韓国の半導体企業が必要な超高純度のフッ化水素を製造可能だと目されました。また、上記記事内でも触れていますが、半導体と比較して、ディスプレー製造では超高純度のフッ化水素は必要ないという認識があり、これがあだになったのかもしれません。

LGディスプレーが不良品を出した経緯は明らかになっていませんので、韓国産のフッ化水素が原因かどうかも分からないのですが、いずれにせよ日本の輸出管理強化によってソウルブレイン社が注目されていることは確かです。

その韓国の期待の星ともいえるソウルブレイン社の株価は以下のようになっています(チャートは『Investing.com』より引用/2019年12月19日現在;以下同)。

上掲のとおり日本の輸出管理強化が発表された2019年07月01日以来、同社の株価は高値を続けています。

ソウルブレイン社のチャートにKOSPI(韓国総合株価指数)、韓国経済の屋台骨を支えるとされるサムソン、iPhone用の有機ELパネルで100万枚の不良品を出したとされるLGディスプイレーの株価推移を加えてみると上掲のようになります(ただし、ソウルブレイン社はKOSDAQ上場です)。

LGディスプイレーはともかくとして、サムスンやKOSPIよりもはるかにパフォーマンスが良いのが分かりますが、果たしてこれは大丈夫でしょうか。筆者(バカ)などはこう思います「知らんぞー」。


中央日報(日本語版)の記事では「ソルブレーン」と表記されていますが、英語社名は「Soulbrain」ですので、Money1では「ソウルブレイン」と片仮名記載します。

(柏ケミカル@dcp)

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