韓国「サウジアラビアに対空ミサイル輸出」32億ドル。問題は「当たるか」

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2024年02月06日、韓国の国防部は、サウジアラビアとの間で、天弓-IIの(10基)を輸出する契約を締結した――と明らかにしました。金額は32億ドル(約4兆2,500億ウォン)です。

↑本件を伝えるYouTube『YTN』チャンネル

2022年には、UAEと35億ドル(約4兆6,500億ウォン)規模の輸出契約が締結されていました。

シン・ウォンシク国防部長官は04日(現地時間)、サウジアラビアのリヤドで開催された『世界防衛展示会』(WDS)でサウジアラビア国防長官であるカリド・ビンサルマン・アル・サウドさんと会談。

韓国国防事業庁とサウジアラビア国防部間の「中長期的な防衛産業協力に関する了解覚書(MOU)」締結式も開催されました。

上掲の天弓IIは、韓国が開発した対空ミサイルとされます。韓国版パトリオットなどと書かれたりしますが、そうかなあ……です。韓国メディアは天弓IIについて「命中率100%」なんて書くこともあります。

IIの方が「外した」という話は聞こえてきませんが、少なくとも天弓ミサイルについては「百発百中」はウソです。

実際、2022年11月03日の「2022年誘導弾射撃大会」では、発射した天弓ミサイルの1発が飛行中爆発(射撃統制レーダーとの交信が不安定となり空中で爆発)しています。

この時には「天弓発射で失敗したのはこれが初」とも報じられましたが、本当かどうか分かりません(表に出ていないだけかもしれませんので)。また、同大会では発射前にエラーが報告されてパトリオットミサイル1発が発射中止となっています。

地上との交信が途切れて一定時間たつと、地上に落下しないように空中で爆発するようになっているとのこと。

そもそもコンバット・プルーブン(戦闘による能力証明)のない兵器については、その性能を過度に信頼することはできません。あくまでもカタログスペックだからです。

中東がきな臭くなっていますので、サウジアラビアも防空兵器が必要でしょうが、実際に使われたとき、天弓IIはどの程度の実力を見せてくれるでしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)

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