2024年07月29日、韓国の国債3年物の利回りが3.0%を割りました(チャートは『Investing.com』より引用:以下同)。以下をご覧ください。
※韓国の場合は「10年物」ではなく、最も枚数の多い3年物を基準に考えます。これは韓国メディアも同じです。
2024年04月26日の直近最高値「3.580%」(ただし始値)からドンドン下がって、29日の終値「2.978%」まで下がりました。
国債の利回りが下がるということは、国債が人気で買いが入っていることを示しています。ローソク足1本が1日の値動きを示す日足のままで時間軸を引いてみると以下のようになります。
↑上掲の「04月26日」の高値へと戻したのですが、そこから現在まで下落方向に転じました。
2023年10月31日の「4.098%」(始値)から下落トレンドであったことが分かります。
日足のママでもっと時間軸を引いてみます。
細かくなって恐縮ですが、2024年07月29日の現時点の終値「2.978%」で水平線を引くと、左の方(過去)に丁度、同水準で値が止まっているローソク足があります。
チャートというのは不思議なもので、「止まるべきところ」で止まるようにできているのです。
これは2022年07月29日ですから、ちょうど2年前と同じのローソク足になります。韓国債3年物は、丁度2年前と同水準まで低下したのです。
ただし、2022年の場合はローソク足の実体線ではなく、下ヒゲの最安値が「2.970%」になります。
国債の利回りが低下するということは、国債が買われ価格が上がっていることを意味します。なぜ韓国の国債が買われるかというと、金利引き下げの期待によります。アメリカ合衆国『FOMC』が09月に金利を下げるものと見込まれていますので、金利の高い商品に買いが入っているわけです。
ちなみに07月30~31日の『FOMC』では以下のようにステイが95%。下がるのはその次の『FOMC』と見られます。
↑『CME』の「Fed Watch」によれば、2024年07月29日22:03現在、07月30~31日の『FOMC』では5.25~5.50%が95.9%と予測。
韓国取引所によると、外国人投資家は07月に入ってから韓国債を4兆2,341億ウォン純買収しています。
この安値がこのまま続くかどうかはまだ分かりません。韓国の国債が売られる状況となれば、利回りは上昇します。
(吉田ハンチング@dcp)