「この期に及んで本当にやるかね」という話です。
2025年03月21日、韓国最大野党『共に民主党』は、他のコッパ野党と5党合同で、崔相穆(チェ・サンモク)大統領代行の弾劾訴追案を国会に提出されました。
↑「企画財政部長官(崔尚穆)弾劾訴追案 共に民主党|祖国革新党|進歩党|基本所得党|社会民主党」と書いてあります。
弾劾訴追する理由については、
12.03非常戒厳の内乱共謀の疑い
馬恩赫(マ·ウンヒョク)憲法裁判所判事候補の任命拒否
馬容柱(マ·ヨンジュ)大法院判事候補の任命拒否
常設特別検察官候補の推薦要請の拒否
などとしています。
『共に民主党』が自分たちに都合の良い司法とするための施策に反対したのが主な理由です。
自分たちの邪魔になる者は消す――という実に素晴らしい「K-民主主義」です。
(よせばいいのに)『共に民主党』が尹錫悦(ユン・ソギョル)政権発足以降に発議した弾劾訴追案は合計30件になりました。そのうち、国会で可決されたのは13件、憲法裁判所で棄却されたのは8件です。
先にご紹介したとおり、弾劾訴追案が可決され、現在停職中の韓悳洙(ハン・ドクス)国務総理(首相)の弾劾訴追の是非が、2025年03月24日(月)、憲法裁判所によって判断されます。
ここで弾劾訴追が棄却されたら、韓悳洙(ハン・ドクス)さんは首相に復帰します。同時に、大統領代行も韓悳洙(ハン・ドクス)首相に戻ります。
しかし、崔相穆(チェ・サンモク)大さんが弾劾訴追されたら、今度は崔相穆(チェ・サンモク)さんが停職になって副首相兼企画財政部長官がいなくなるわけです。
来る03月26日(水)に「大統領選挙中にウソを言いましたね」で裁判にかけられている、『共に民主党』党首の李在明(イ・ジェミョン)さんに対する第2審判決が出ます。
憲法裁判所が尹大統領に対する弾劾への判決を出さない中、自分の首が締まってきている李在明(イ・ジェミョン)さんは、今回の崔相穆(チェ・サンモク)大統領代行に対する弾劾訴追について、次のように発言しています。
「崔大統領権限代行は、憲法裁判所が『憲法裁判官を任命する義務がある』と判決を下してから3週間も無視している」
「憲法を守るべき最高公職者が憲法をこれほどまでに無視するならば、この国の秩序は維持できるのか」
大統領選挙中に明らかにウソの発言を行い、選挙法違反を犯したのですから、この国の秩序を守るためにおとなしく有罪になったらいかがでしょうか。
李在明(イ・ジェミョン)さんの腰巾着をやっている朴贊大(パク・チャンデ)院内代表は――、
「崔相穆(チェ・サンモク)副首相は憲政の破壊に対し、しかるべき責任を負うべきだ」
「憲法裁判所の決定を尊重し、憲法を守る責務を果たす機会を与えたが、結局それを拒否した。憲法を守る責務を放棄した者に、公職者としての資格はない」
――と述べました。
弾劾訴追案は、国会に提出された後、最初に開かれる本会議で報告され、その後24時間以降72時間以内に採決が行われる、という規定になっています。
(吉田ハンチング@dcp)