中国上海市場が面白いことになっています。以下は上海総合のチャートです(チャートは『Investing.com』より引用:~2024年02月28日)。
2024年02月26日に陰線が出たので「おや、玉切れかしら」だったのですが、翌27日には「そんなことはない!」とクッキリな陽線でした。ところが、28日にはズンと陰線になりました。
28日は、アジア市場は総じて下げ基調だったのですが、上海の落ち幅は目立ちます。
前日の終値「3,015.48」から28日終値「2,957.85」まで、「1.91%」も落ちました。
なぜこうなったのか――ですが、節目と見られてきた「3,000」の線を超えたで、ここまで上昇してきた分の利益確定が一気に入ったという説明がされています。
この下落について、中国メディアが面白い記事を出しており、リードでは「今日(28日)のA株は大幅に反落し、午後には主要株価指数が下落を加速した。両都市(上海・香港のこと:引用者注)の売上高は1兆3,000億元を超え、ここ2年で最高額を記録した。ハンセン市場の影響で香港株も下落した」
出来高は過去最高を記録したのですが、株価は大きく下げました。要はみんなで売りに走ったのです。
ちなみに香港ハンセン指数は以下のようになりました。
やはり大きく下げています。27日の終値「1万6,790.80」から28日終値「1万6,536.85」まで、「1.51%」も下落しています。
面白いのは、この皆さんの売りの流れに逆らった動きもあったことです。
「北向资金が市場の流れに逆らって、買いで28日の遅くに市場に参入し、全期間を通じて13億4,000万元の買い越しとなった」と書いています。
この「北向资金(北向資金)」というのは、香港を経由して、北に(深セン・上海)に向かうお金のことを指します(香港取引所を通じて本土株式を購入するために使用される資金)。
「北向資金」はいわゆる「外資」とされます。
買い越し金額は「13.4億元」ですが、売りの流れに逆らって買い越しになったこのお金の出し手は誰でしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)