2024年04月02日、韓国の統計庁が「2024年03月の消費者物価動向」を公表したのですが、思わしくありません。
毎度おなじみですが、概要は以下です。
インフレ率(対前年同月比):+3.1%
食料価格およびエネルギー価格を除く※:+2.4%※いわゆるコアコアのインフレ率
生活物価指数:+3.8%
生鮮食料品指数:+19.5%
⇒生鮮果実:+40.9%
⇒生産野菜:+11.0%
⇒生産魚介:+1.1%⇒参照・引用元:『韓国 統計庁』公式サイト「2024年03月の消費者物価動向」
まず、02・03月と2カ月連続で3%台で推移している点です。
↑2024年01月は前月(2023年12月)から「3.2% ⇒ 2.8%」と下がったのですが、「02月:3.1%」「03月:3.1%」と3%台に戻って維持しています。
「下がらねーじゃん!」なのです。
ただし、コアコアのインフレ率は「03月:2.4%」で下落傾向にあります。
現在韓国の皆さんが「物価高が尋常ではない」と嘆いたりしますが、これは主に生鮮食料品が、上掲の指数が示すとおり「+19.5%」という無茶苦茶な数字になっているためです。
特に、上掲の「+40.9%」からも分かりますが、生鮮果物が異常です。「リンゴ」が果物値上がりの象徴のようになっていて、いくらなんでも高すぎる――と評判になっています。
↑食料品の値上がりについて報道するYouTube『YTN』チャンネル。
『YTN』の報道から切り出すと上掲のようになっており、リンゴは88.2%の値上がりと報じています。
『YTN』報道とは別に、いくらなのかを調べて見ると、リンゴの価格は以下のように推移しています。
↑Googleの自動翻訳なので日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください。
直近、2024年04月第1週目(つまり今週)が「5,840ウォン/kg」です。11月の第1週目が「3,560ウォン/kg」ですから、約1.6倍になったことになります。
リンゴ1個がだいたい300グラムなので、1kgだとほぼ3個(リンゴは小さいもので200グラム~大きいもので400グラムだそうです)。そのため、ざっくり1/10にして、3個で584円。1個当たりなら日本円で「約195円」ですね。
確かに1.6倍になったら「高い」となるでしょう。
韓国にとって気がかりなのは原油価格が上昇してきていることです。WTIの直近のチャートが以下になります(日足/チャートは『Investing.com』より引用)。
着実に上昇しています。
韓国は世界でも有数の原油依存国家です。この上昇は確実に韓国経済に影響します。韓国にとってはつらい状況になってきました。
(吉田ハンチング@dcp)