2024年06月25日、『韓国航空宇宙産業』(略称「KAI」)は、韓国の防衛事業庁と、韓国型次期主力戦闘機『KF-21 ポラメ』の最初の量産20機分の契約を締結した――と報じられました。
今回の契約はKF-21 20機の他、技術教範、教育などを含め、計1兆9,600億ウォン規模とのこと。
↑2024年06月25日付け『ハンファシステム』のプレスリリース「KF-21 AESAレーダー初の量産突入…国内初の航空機用AESAレーダーの戦力化」に添付されたAESAレーダーの写真/PHOTO(C)『ハンファシステム』
また、『ハンファシステム』は、防衛事業庁とKF-21のAESAレーダー(上掲写真)の量産契約を締結しました。契約規模は約1,100億ウォンで、2025年08月末からKF-21に搭載される予定です。
同プレスリリースでは以下のように書かれています。
2015年、アメリカ合衆国が戦闘機の核心技術移転を拒否した後、国内技術だけでAESAレーダーを開発することは不可能だという懸念が広がっていた。
しかし、国防科学研究院主管で『ハンファシステム』と開発に着手してからわずか4年後の2020年に試作1号機を成功裏にロールアウトし、韓国のレーダー技術力を世界的に証明した。
その後、国内外で約200ソーティ以上の飛行試験を通じて航空機用AESAレーダーの性能を実証し、「暫定戦闘用適合」の判定を受け、ついに最初の量産に突入することになった。
パク・ヒョク『ハンファシステム』監視偵察部門事業代表は、
「『ハンファシステム』は、航空機用AESAレーダーを開発・供給し、輸出まで成し遂げた国内唯一の企業」とし、「ミドル級戦闘機から軽戦闘機級、それより小さい無人機まで適用できる多様な航空機用AESAレーダーの電力化実績を通じて、グローバル市場を積極的に攻略していく」
と抱負を明らかにした。
一方、『ハンファシステム』は去る05月、欧州の代表的な航空宇宙・防衛企業である『レオナルド』と「軽攻撃機AESAレーダー」アンテナ供給契約を締結し、国産AESAレーダーの初輸出を発表、韓国初の航空用AESAレーダーに空冷式技術を適用して開発する無人機用AESAレーダーの開発も推進している。
⇒参照・引用元:『ハンファシステム』公式サイト「한화시스템, KF-21 AESA 레이다 첫 양산 돌입… 국내 최초 항공기용 AESA 레이다 전력화」
グローバル市場を攻略していくと、鼻息がずいぶん荒くなっているご様子です。ともあれ、KF-21最初の生産分20機分はこれで契約完了です。問題は次の20機が本当に生産されるかどうかです※。
※最初の40機生産が半減され、また「考慮する」になった経緯については、以下の先記事を参照してください。
(吉田ハンチング@dcp)