2020年03月29日、韓国メディア『ソウル新聞』に「【単独】西永公使「韓、通貨スワップ協議再開の要求はなかった」という記事が出ました。【単独】というのは日本でいう【独占スクープ】といったところでしょう。
同記事は2020年03月27日、在韓日本大使館の西永知史公使に独自にインタビューを行い、その内容を伝えています。一部を引用します。
(前略)
通貨スワップなど、日韓経済協力レベルに関する質問には、「26日、主要20カ国・地域(G20)画像首脳会議で合意したグローバル対応の次元で日韓間の協力が行われることを期待する」とし「日韓通貨スワップ締結については、協議が中断された状態から現在まで、通貨スワップについて協議を再開したいという韓国政府の要求はなかった」と明らかにした。鄭首相はこれについて27日、韓国プレスセンターで開かれた外信記者クラブ懇談会で、「日本との通貨スワップが行われるのが正しい」と言いながらも「通貨スワップは、日本側の立場から延長されていないので、日本の立場が重要だ」と主張した。
(後略)⇒参照・引用元:『ソウル経済』「【単独】西永公使「韓、通貨スワップ協議再開の要求はなかった」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
https://www.sedaily.com/NewsView/1Z0DZ58JKM
※赤アンダーラインは筆者による
いろいろと話題になり、韓国経済が苦境に陥っている現在だからこそ注目されている「日韓通貨スワップ協定」ですが、西永公使の言葉によれば、あの中断以降、韓国は日韓通貨スワップ協定について自ら交渉再開を日本に申し入れたことはない、とのこと。
先にご紹介したように、韓国銀行の李柱烈(イ・ジュヨル)総裁などしつこく日韓スワップ協定について触れてきたのに、韓国政府は自分から日本政府にもちかけることがいまだにできていないのです。もちろん、一応韓国銀行は韓国政府から独立していますので、李総裁にその気があっても政府が動かないだけかもしれませんが。
日本側にはローカルカレンシー「ウォン」との通貨スワップ協定など結ぶいわれはないので、このまま放っておけば、韓国政府は何も言い出せないで終わるのではないでしょうか。
(柏ケミカル@dcp)