韓国「ミサイルを約100発打ち込める戦闘艦艇」など公開

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2023年06月07日~09日、韓国・釜山で『MADEX(国際海洋防衛産業展)2023』が開催されました。

面白いものが出るぞといわれていたのですが、韓国企業『ハンファオーシャン』(旧大宇造船海洋)がSFチックな戦闘艦艇の模型を公表して注目を集めています。

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↑YouTube『ハンファオーシャン』公式チャンネル「『MADEX』を驚かせる」

ミサイルを約100発一気に発射できる!

まず「合同火力艦」です。排水量8,000トン級で全長さ150m、全幅20m。韓国の現行イージス艦より大きな艦艇となっています。

「モンスターミサイル」と呼ばれる玄武-5をはじめ、最大100発前後の各種弾道・巡航・迎撃ミサイルを搭載し、有事の際に北朝鮮のミサイル基地などを壊滅させることができる――と説明されています。

艦砲はありません。

艦体前部にKVLS-1垂直発射機48基、艦体中央部により大きなKVLS-2垂直発射機32基、後部に大型弾道ミサイルなどを搭載する垂直発射機15基、そして艦体後部デッキには起立型大型垂直発射機4基が設置されています。

大小のミサイルランチャーが計99基が設置されているのです。100発に1発足りないところが面白く、これ1隻で「同時に約100発のミサイルを打ち込める」となっています。

もともと「合同火力艦」は文在寅前政権時には、「5,000トン級で80基のミサイル発射機を搭載」となっていたのですが、艦のサイズも発射機の数も拡大されました。

韓国メディアによると、「情報筋は『尹政権になって韓国型3軸体系のうち、大量報復が強調され、合同火力艦の優先順位が高くなり、火力も当初の計画より強化され、搭載ミサイルの数が増えたと聞いている』と話した」とのこと。

この方針に沿って、模型も大きくなったものと見られます。

1万6,000トン級の「無人機運用艦」

次に、今回公表された中で最もSFチックな見た目を持つ「無人機運用艦」です。

無人航空機(UAV)、無人水上艇(USV)、無人潜水艦(UUV)を運用する専門の艦艇で、この艦自体も無人で動く「無人電力指揮統制艦」とのこと。全長200mで1万6,000トン級。「ゴースト・コマンダー」と呼称されています。

「ゴーストコマンダー」には、国産ステルス無人戦闘機「ガオリ」とこれを護衛する無人編隊機をはじめ、偵察用および攻撃用無人水上艇と無人潜水艦、偵察および自爆用無人機などが搭載される――とのこと。

유용원 TV
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KF-21艦載機型を搭載する4万トン級空母も!

『ハンファオーシャン』はこの他にも大型の潜水艦などを公開しましたが、『現代重工業』も負けていません。

韓国型」と称する「4万トン級空母」、次世代韓国型駆逐艦(KDDX)、無人戦力指揮統制艦、近海警備艦(OPV)などを公表して関係者から注目を集めました。


↑メーカーでは「4万トン級」としていますが、ネットでは「これは7万トン級を超えるのでは」といった声が散見されました。

「4万トン級空母」には、「KF-21 ポラメ」を改良して艦載機型にした航空機が搭載されるとのこと。まだKF-21がテスト中だというのに気の早いことです。

夢と幻想は大変に結構なことですが、ツッコミどころは一つです。

現在の装備と中期防だけでアップアップしているというのに、「どこにそんなお金があるというのか」です。

身も蓋もない言い方になって大変に恐縮なのですが、韓国にとっては全く無用の空母などにこだわらず、もっと本当に必要なポイントにお金を振り分けた方がいいのではないでしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)

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