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中国南部の水害被害甚大。国宝級の史跡も次々崩壊

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中国南部の大雨による被害が頻々となっています・


↑2024年06月30日、広西チワン族自治区桂林で大規模に街が水没。


↑ネットに上がった「いい写真」。

06月24日午前中に、中国中央気象台は2024年初の大雨赤色警報を発令しました。

「杭州の西湖には水が満ちており、9つの主要な放水口が洪水の放水に忙しい。最大の水口の一つである圣塘闸の3つの門はすべて開いており、水の流れが非常に速いため、湖の中の大きな魚が飛び、『魚が龍の門を飛び越える』光景が現れた」――というのが上掲の写真です。

06月26日早朝、浙江省衢州市にある1800年の歴史を持つ水亭門古城壁が集中豪雨のため突然崩壊しました(上掲写真)。ところが、崩壊したのは1995年に修復された城壁の一部だけで、残りの城壁は無傷でした。


↑城壁が崩壊する様子を捉えた定点カメラの映像から。

ネットでは「なぜ古い壁は崩れず、新しい壁が崩れたのか」との意見が殺到。「政府のおからプロジェクトのせいだ」との非難も。

大雨による被害は重要な史跡を襲っています。

安徽省黄山市恵州区には元の時代に造られた「環秀橋」という重要な史跡があるのですが、06月20日18:30頃、大雨による水量増で流されました。

ちなみにこの橋は2013年にも壊れ、修復されたのですが、11年後にまた流れたのです。

06月16日には、福建省龍岩市上杭県にある「客家はっか第一祖霊殿」として有名な「官田李氏大宗祠」が崩壊しました。

これは国家重点文物保護建築物に指定されている建築物です。


↑古式ゆかしい「官田李氏大宗祠」。1836年、清朝道光帝時代に李氏の子孫によって建てられた。

客家はっかというのは「中国北方の戦乱や迫害を逃れ南方に移住した漢族の一支流」。一族の伝統、生活様式を守ってきた集団で、祖廟は先祖を祀るための大事な建物です。「官田李氏大宗祠」は最古の客家祖廟として知られます。

――が、下掲のように大雨によって浸水、崩壊してしまいました。

修復するのも一大事業でしょう。

このように南部の水害被害は巨大なものとなっています。

(吉田ハンチング@dcp)

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