『Temu』に業者が詰めかける!中国でも「通販サイト」に対する不満爆発

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韓国で通販サイト『TMON』『ウィメプ』に対して販売業者、消費者からの苦情が殺到。販売業者には売上代金の支払い滞納が起こり、消費者に対しては払い戻しを行わず、という事態になり、政府が実態調査に乗り出しました。

『TMON』『ウィメプ』は破綻し、2024年08月01日、裁判所に企業再生(回生)申請を行いました。

『Temu』に対する「金払え」抗議活動が起こった!


↑抗議を報じる動画からスクリーンショット。

中国でも通販サイト『Temu』について業者の怒りが高まっています。『Temu』は、1ドルのスマホケース、3ドルのTシャツ、5ドルの夏物衣料など激安価格で商品を販売し、また簡単に返品できるという点で人気を博しています。


読者の皆さんも上掲のような通販サイト『Temu』のバナーをご覧になったことがあるでしょう。

しかし、『Temu』は商品を供給しているサプライヤーに対して罰金制度を科しています。

2024年07月21・22日、29日にはTemuサプライヤーが中国の広州本社に抗議に詰めかかけました。アフターサービスの問題などで罰金を科され、数百万元の借金を背負うことになった、というのです。


↑抗議を報じる動画からスクリーンショット。

『中国証券報』の報道では、あるアクサセリーを販売している業者は、4つの店舗で計で160万元の罰金を科され、1店舗あたり毎月数万元の罰金が科されていると述べました。また、浙江省台州市のアパレルメーカーは「『Temu』による罰金や一時的な資金凍結で合計101万元の被害を受けている」と語っています。

x.com

↑毎度おなじみ「李老师不是你老师」さんが『X』に上げた動画。『Temu』に対する抗議活動の様子を捉えたものです。

香港メディア『衛視』は、「抗議現場では、罰金制度が少なくとも279の店舗に影響を与え、罰金総額は1.14億元に達している」としています。

これは、通販を利用した国境を超える過剰生産性の輸出に他なりません。中国のサプライヤーだって泣いている――かもしれませんが、激安製品が国境を超えて販売されると、国内企業は大打撃を受けるのです。

例えば、下着類を通販で購入する女性が増加していますが、中国製激安製品が入ってくると、日本企業の売上が落ちます。メーカーだけでなく、小売店も直撃を受けます。

実際、日本の大手『ワコール』の業績が傾いていますが、中国通販に蚕食されている部分がかなりあるのではないでしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)

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