中国の地方政府の巨額債務問題に関するお話です。
先にご紹介したとおり、中国中央政府は「特別借換債は下半期に再開される可能性があり、割り当ては約1.5兆元で、天津、雲南、陝西、重慶など、地方債務の圧力が高い12の省・地域が参加する可能性がある」としました。
これは、地方政府がいかに困っているのか、いかに(中央政府が腰を上げないと)ガラをかわすことができなくなっているのかを示しています。
1.5兆元でも、地方政府には助かる話です。
しかし、面白い報道が出ています。この借換債の発行の代わりに、中央政府は「公務員を削減せよ」と指示した――というのです。「よりお金を多く受け取る某省は公務員を2割削減する必要がある」と名指しされたのこと。
雇用が危なくなっている現況で大量の失業者を出そうというのです。さすが中国共産党といえるでしょう。
(吉田ハンチング@dcp)