はっ?――という話です。
2024年08月01日、韓国・仁川西区のマンションの地下駐車場で火災が発生。ベンツの電気自動車が火元でしたが、約140台が被害を受けるという大火事となりました。
↑爆発の瞬間を捉えた監視カメラの画像(GIFを再生できるブラウザーでご覧ください)。
地下駐車場にあったクルマは延焼して丸焼けになるなど、大損害を受けました。
↑自分のクルマは悪くないのに……と延焼被害に遭った方は泣くに泣けない状況でしょう。
被害甚大で、さすがに韓国メディアでも本件について多くの報道が出ています。 中に……『毎日経済』が興味深い記事を出しています。面白い箇所を以下に引用してみます。
(前略)
電気自動車にいったん火がつくと、一般内燃機関車両より火災鎮圧がはるかに厳しい。リチウム電池は火がつくと、より多くの熱を発生する「熱暴走」が起こり、一般的な粉末消火器では消火するのが難しい。
熱暴走の状況に進むのに掛かる時間はわずか1~2分の間で、運転者が避難する時間もない。特に密閉された地下駐車場で火災が発生すると、ややもすると大規模な惨事につながる可能性がある。
『現代自動車』の安全マニュアルによると、消防車が到着するまで少なくとも10トンの水で冷却するように推奨しているが、現実的には不可能に近い措置だ。
(後略)
『現代自動車』のマニュアルに「消防車が到着するまでに10トンの水で冷却するのがおススメ」と書いてある――というのです。
無茶苦茶です。
もし本当にそんなことが書いてあるなら、ユーザーをなめた所業です。燃えない電気自動車・バッテリーをつくる責任を放棄しているとしか思えません。
(吉田ハンチング@dcp)