『韓国経済新聞』と『EV Volumes』(J.D.パワーの一部門)が興味深い調査結果を出しています。
「韓国企業製の電気自動車・輸入電気自動車」の約37.9%が中国企業製のバッテリーセルを使用。
また、韓国が輸入している電気自動車40車種のうち「18車種」が中国製バッテリーを搭載。
なぜこんなことを一生懸命調べているかというと、中国企業製のバッテリーセルを搭載していると火事を起こすのではないか――と考えているからです。2024年08月01日に起こった地下駐車場火災の影響です。
↑駐車場に停めてあったベンツ「EQE 350」から出火。140台が巻き込まれる大惨事になりました。
中国企業製のバッテリー搭載車はやはり多い!
この調査によると、韓国人が大好きなメルセデル・ベンツの電気自動車7車種(韓国に輸入されている分)のうち、6車種が中国企業製バッテリーを搭載。台数でいうと85.7%のベンツが中国企業製バッテリー搭載車です。
韓国企業製バッテリーを搭載した車種はあるかというと……あります。
「EQC」が唯一、韓国企業『LGエネルギーソリューション』製のバッテリーを載せているとのこと。
他のモデルは、中国企業『CATL』または『Farasis Energy』のバッテリーを搭載となっています。
韓国産電気自動車はどうかというと、『現代自動車』『起亜自動車』の合計14車種の電気自動車のうち、「10モデル」は『LGエネルギーソリューション』あるいは『SKオン』製のバッテリーを搭載。残りの4モデルは中国企業製バッテリーを使用――とのこと。
「韓国で広がる電気自動車火災」への恐怖だって? 自国企業のせいだよ
韓国メディアは「韓国内では電気自動車恐怖症が広がっている」なんて書いていますが、いい気なものです。
その恐怖症を推進しているのは、中国企業製バッテリーだけではありません。韓国企業製バッテリーも同じです。
↑2024年08月06日には、韓国企業『SKオン』のバッテリーを搭載した『起亜自動車』のEV6が充電中に炎上しました。
中国企業製バッテリーだけでなく、韓国企業製のバッテリーだってクルマを炎上させるからです。なぜ、中国企業製バッテリーに優越感を抱いているのか、なぜ炎上実績があるのに韓国製に無条件愛国精神を発揮しているのか全く分かりません。
また今になって騒ぐのもいい加減な態度です。
Money1でもご紹介してきましが、韓国内では電気自動車の自然発火がたびたび起こっています。
しかし、識者はじめ政府の態度は実に真剣味に欠けるものでした。
2022年07月21日に開催された「電気自動車、なぜこんなに出火するのか」をテーマに開催された「2022韓国自動車記者協会シンポジウム」では識者が、
「今後、全固体バッテリーをはじめ、より安全なバッテリーが開発され、経験が積まれれば十分に克服できるが、結局エンジニアが細心の努力をしなければならない」
とまるで人ごとのような意見を平気で述べました(本当です!下掲の先記事を参照してください)。
簡単にいえば「そのうち何とかなるだろう」という無責任な態度で――もう2年たちましたが、まだ燃えています。
ことほどさように韓国の電気自動車に対する態度というのはケンチャナヨなのです。
今もそうです。「中国企業製の~」などという意見・調査が出るのはその証拠です。いや、お前んとこの企業だってクルマを燃やしてるじゃないか!――を省みない態度の現れに他なりません。
(吉田ハンチング@dcp)