日本ではあまり知られていませんが、中国には『拼多多』という電子取引プラットフォームがあります。共同購入のシステムを持つのが特徴で、2015年に『上海尋夢信息技術有限公司』として設立されました。
英語でつづると「Pinduoduo」で略称は「PDD」。『PDDホールディングス』はアメリカ合衆国のNASDAQに上場されています。
その『PDD』の株価が大暴落しました。以下をご覧ください(チャートは『Investing.com』より引用:以下同)。
2024年08月23日(金)の株価は「終値:139.87ドル」でした。
土日休んで次の月曜日、08月26日には「終値:100.00ドル」まで下落したのです。
実に株価は「28.5%」墜落しました。大暴落です。
この大暴落によって時価総額「553.9億ドル」が蒸発しました。
業績発表の数値が期待より低かった!
なぜここまで株価が墜落したのかというと、同日に『PDD』が2024年第2四半期の財務報告書を公示したからです。
同社は2024年第2四半期の売上高は「970億6,000万元」と公示したのですが、市場予測は999億8,500万元と予想していました。つまり、ほとんど1千億を売り上げる企業になる――と見込んでいたのですがアテが外れたわけです。
また、同社の持続可能性についても疑問が呈されています。サイトを見ていただければ分かりますが、販売されている物品の価格は激安です。
たくさんの売り手が『拼多多』で商品を販売していますが、『拼多多』が価格を最低限まで押し下げているため、多くの企業が赤字を抱えています。このようなビジネスモデルは、いくら成功しても、企業が利益を出せなければ、確実に持続不可能――という指摘があるのです。
メーカーが十分に利益を出せるビジネスモデルでなければメーカーが潰れ、結局プラッフトフォームも持続できません。メーカーや販売者に赤字を強いるような商売は健全ではないでしょう。
(吉田ハンチング@dcp)