2025年05月08日、『韓国銀行』が「2025年04月末時点の外貨準備高」を公表しました。
以下です。
2025年04月
外貨準備高:4,047億ドル(約58兆1,311億円)※
前月比:-50億ドル<<内訳>>
⇒Securities:3,565億ドル(約51兆2,077億円)
(証券類)
前月比:-50億ドル⇒Deposits:232億ドル(約3兆3,25億円)
(現預金)
前月比:-9億ドル⇒SDRs:157億ドル(約2兆2,552億円)
(IMFのSDR(特別引出権))
前月比:+7億ドル⇒IMF position:45億ドル(約6,464億円)
(IMFリザーブポジション)
前月比:+3億ドル⇒Gold:48億ドル(約6,895億円)
(金)
前月比:増減なし※円換算は2025年05月08日「1ドル=143.64円」のレートで算出
当月は一気に「50億ドル」減少しました。
この減り具合に匹敵するのは、直近では2025年01月の「-46億ドル」。2024年04月には「-60億ドル」というのがあります。
なぜ減ったのか?については『韓国銀行』が以下のように説明しています。
↑黄色のマーカーが外貨準備高の増減の理由は述べた部分。○ 国民年金との為替スワップ取引(一時的減少※要因)、四半期末効果の消滅による金融機関の外貨預金減少などが影響
※スワップ取引期間中は外貨準備高が取引金額分だけ減少するが、満期時に資金が戻るため、外貨準備高の減少は一時的にとどまる
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2025年4月末の為替保有額」
『国民年金公団』と締結している「為替スワップ」の影響(『韓国銀行』がドルを貸し、ウォンを受け取る)と、金融機関の外貨預金が減ったから――としています。確かに、スワップでなくなったドルはスワップバックで戻ってはきますが、その分が「今使えるものではなくなる」のが問題です。
そもそも韓国というのは、アジア通貨危機時に「市中銀行に貸し出していた外貨」も「あること」にしていましたので(ウソばっかりいうんですよこの国は)。
2022年01月から2025年04月までの韓国の外貨準備高の推移は以下のようになります。
Money1でも何度もご紹介しているとおり、韓国は外貨準備が積めなくなっています。
当月の「4,047億ドル」は直近で最低水準。「4,000億ドル」がマジノ線という報道があったりしますが、これには特に根拠はありません。韓国の金融通貨当局もさすがにそんなことはいいません。
あくまでもメディアが書いている「心理的マジノ線」というものです。別に4,000億ドルを割っても、投資家が「これはアカン」とみんなで資金逃避を始めなければ(恐らく)大丈夫です。
あと、かつてのように「あるフリ」をしていなければ。

(吉田ハンチング@dcp)